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ミステリの祭典

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斧でもくらえ
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日1961年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2018/11/11 05:26登録)
クール&ラム第9話。1944年9月出版。ハヤカワ文庫で読了。
1944年ラム君は南太平洋からマラリアのため帰還(不在期間は18カ月)、一人称で物語は進みます。バーサはラムの帰還が嬉しいのに毒舌を吐くツンデレぶり。でも前作のヨーロッパ休暇の謎やバーサとセラーズ刑事の関係も一切言及がなく、1943年には大した事件が無かったことになっています。
クール&ラム探偵事務所の料金は1日20ドルプラス必要経費。ラム君は新しいアパートを借ります。
物語はお得意の込み入った筋立てです。複雑すぎてちょっと胃もたれするのが欠点ですね。

No.1 6点 nukkam
(2017/05/18 11:55登録)
(ネタバレなしです) 1944年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第9作の本格派推理小説です。第二次世界大戦に従軍していたドナルドがマラリアを患って帰国するところから物語が始まります。探偵として復帰して精力的に活動しますが体調がまだ本調子でない描写もあって読者をはらはらさせます。全体的には読みやすいのですがプロットは結構複雑で、交通事故詐欺による結婚疑惑に始まり殺人事件も発生します。この殺人捜査がメインの謎解きになるかと思いきや、バーサが巻き込まれた交通事故の謎解きの方が脚光を浴びてきたりして実に目まぐるしいです。殺人の凶器が手斧というのが珍しいですが残虐な描写はありませんので安心下さい。

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