禁断 横浜みなとみらい署暴対係 |
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作家 | 今野敏 |
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出版日 | 2010年06月 |
平均点 | 7.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 7点 | take5 | |
(2023/10/14 18:46登録) すらすら読めます。 典型的なやくざが出てきたり、 警察の様子は警察小説の典型で、 横浜を舞台にテレビのドラマのよう。 ただ、 中国の要人とあれほど簡単に合流して 心通わせていくのはいくらなんでも 都合がよすぎるかと。 前半の不穏な空気感はよかったのに。 |
No.1 | 8点 | HORNET | |
(2017/05/03 21:47登録) 「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団からも恐れられる みなとみらい署の暴対係長・諸橋を主人公としたシリーズの第2弾(第1弾は未読(笑)) 横浜・元町で大学生がヘロイン中毒死した。捜査に乗り出した諸橋と相棒・城島。最近横浜にヘロインの供給が急増していること、それに合わせるように関西のマルBがこぞって横浜に乗り込んできているということ、それらには田家川組が何らかの関わりを持っていそうなことなどがわかってくる。 そんな中、2人のもとに宮本という新聞記者がやってきて、ヘロインの供給源は中国とほのめかすような話をした。するとその直後、新聞記者が本牧埠頭で殺害され、事件は一気に深刻な様相へと展開する。ヘロイン供給の黒幕は誰なのか、宮本殺害の犯人は誰なのか—横浜を舞台にした、暴力団との戦いが始まる。 関西系暴力団の動き、街中で頻発する小競り合い、記者の殺害、ヘロイン供給ルートの解明など、さまざまな要素が作中で絡み合ってくるが、それらを一つに結んでいく捜査過程は読み応えがあり、ミステリとしても一定の完成度があると感じる。 諸橋が自分のことを嫌い、疎んじているとばかり思っていた上司や同僚が、実は自分を認めていると気づく、といったような、今野氏らしい「職場の男たち」描写も全開で、とても痛快。 かなりよかった。 |