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ミステリの祭典

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コーマ―昏睡

作家 ロビン・クック
出版日1978年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 tider-tiger
(2017/04/22 20:19登録)
医学生のスザンヌ(スーザンだったかも)は担当した患者が初歩的な手術だったにもかかわらず脳死状態になってしまったことに不審を抱き、医学生の身分でありながら調査を開始する。うるさがられ、疎んじられながらも彼女は突き進み、ついに恐るべき事実を発見する。
 
いつ頃か定かではないが(1990年前後だったような)、書店にはこの作者の本がズラッと並んでいた。おそらく本国では相当の売れっ子だったのではないかと思うが、日本ではあまり売れなかったのか今となってはほとんど話題にならないような気がする。
医療サスペンスの先駆けといえる作品ではないかと思う。これ以前にも似たような話はあったのかもしれないが。作者が医師だけに背景描写にはリアリティがあり、現代にも通ずる問題を扱っている。かなり怖く、面白いのだが、大きな不満が二つ。
一つ、ヒロインが独善的であまり好きになれない(後半の頑張りでやや持ち直す)。
二つ、終わり方があっけない。
医療ミスを疑わせる事例が連続して発生し、主人公が調査するという骨子は『チームバチスタの栄光』と同様。それぞれに良さがあるので、読み比べてみると面白いかもしれない。
ちなみに本作はマイクル・クライトンの監督脚本で映画化され、ヒットしたらしい。

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