home

ミステリの祭典

login
ミスター・メルセデス
ビル・ホッジス

作家 スティーヴン・キング
出版日2016年08月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 ◇・・
(2023/12/02 20:10登録)
無差別大量殺人の犯人を捕まえられぬまま退職した老刑事ホッジズ。鬱々たる余生に入ろうとしていた彼の刑事魂に再び火をつけたのは、犯人からのあまりにも悪辣な挑戦状だった。
パソコンに詳しい高校生の助けを借りて犯人に迫るホッジズと、彼をじわじわと追い詰めて死に追いやろうとする犯人。両者の命懸けの頭脳戦は、互いの出方を予想し、時には大きく読み誤りながらクライマックスへと収斂してゆく。
卑劣な犯人像が帯びる生々しいリアリティと、そんな犯人に刺激されたホッジズが刑事として再生する心理の説得力が無類。

No.1 5点 HORNET
(2017/01/03 15:51登録)
 キング作品をそれほど読んでいるわけではないが、破壊力のあるホラーや、狂気を描いた作品のイメージが強いので、それに比べると本作品は、割と昨今ありがちな平板な話に思えてしまった。
 翻訳ものにしては読み易く、特に下巻は疾走感もあって一気に読めてしまうのはいいが、サイコな犯罪者と退職刑事の戦いという設定にもあまり新鮮さは感じられず、この評価になった。
 いかにも映画化がウケそうな話、と感じるのは私だけだろうか。

2レコード表示中です 書評