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ミステリの祭典

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ヒポクラテスの憂鬱
『ヒポクラテスの誓い』シリーズ

作家 中山七里
出版日2016年09月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 5点 makomako
(2019/07/06 15:14登録)
法医学者は時々名探偵として登場することもありますが、本作品は法医学の専門家が監修しているためもあり、かなり現実の法医学教室に近く描かれているようです。(でも解剖学と法医学をごっちゃにしてしまっているところもあるのですがね)。
 私の経験では法医学の講義は気持ちの悪い死体の写真を次々にみせられ、うじのわいたひどいにおいの遺体を近くで見ることになり、朝から(法医学は週一回朝一番にあったのです)げんなりして食欲がなくなるといったものでした。解剖実習は初めのインパクトが強いのですが、ほとんどの学生がある程度たつと慣れてきます。ところが私には法医学はどうしてもいけませんでした。
 必須科目ですし、この分野の必要性を認めるものの、とても仕事としてやろうという気にはなれないなあといった感じ。したがって本作品に出てくるキャシー準教授のように死体の解剖がしたくてたまらない人が本当にいたら、かなり引いてしまうことでしょう。 
 現実のものではなくお話ではありますが、私には昔の講義が思い出されて、あまり気分良くは読めませんでした。

No.2 6点 白い風
(2016/12/30 23:58登録)
短編集だったけど全ての作品にネットのカキコミ犯”コレクター”の影が・・・。
犯人はなんとなく想像は出来ましたね、動機までは分からないけど・・・。
一般死亡に対する司法解剖の低さがテーマに一つになってるけど、この話は海堂さんのAi提起で私自身はお腹イッパイ(笑)
真琴と古手川の二人を関係から続編はありそうですね。

No.1 7点 HORNET
(2016/11/26 20:08登録)
 法医学会の権威、光崎教授の研究室に属する、栂野真琴を主人公とした短編シリ―ズの第2弾。
 相変わらずの光崎教授の天才的な卓見と、誰に対しても歯に衣着せぬ物言いは痛快。今回は、全編を通して「コレクター」と名乗る、県警の掲示板に意味ありげな書き込みをする人物が登場する。各編でそれぞれに解決ある話を示しながら、一冊を通して「コレクター」に迫る、と構成で前作よりも味付けがされている。
 ただ、その分一作ずつの質は前回の方がよかったような気もする。県警が事故や自殺でさっさと片付けようとする事案の、真相の意外性とその手際は、個人的には1作目ほどではなかった。

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