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ミステリの祭典

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検事燭をかかぐ
検事ダグラス・セルビイ 別題「検事・燭を掲ぐ」

作家 E・S・ガードナー
出版日1960年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2018/10/31 20:41登録)
ダグラス セルビイ第2話。1938年11月出版 Country Gentleman誌連載(1938-9〜1939-1)
検事になる前の弁護士時代のセルビイは富豪の娘アイネズとテニスや乗馬を楽しむ仲、新聞記者シルヴィアはアイネズをライヴァルと見なしているようです。証拠もないのに突っ走るセルビイ。二転三転する筋書きは作者お得意のもの。無謀な若き地方検事の突撃は吉と出るのか?ラストの対話が結構意外でした。なお、法廷シーンは今回も出てきません。
小さな町の物語なのでレギュラーキャラがこれからも増えていくのかな?と今作を読んだ時には期待してたんですけどね…

No.1 4点 nukkam
(2016/11/01 19:27登録)
(ネタバレなしです) 1938年発表のダグラス・セルビイシリーズ第2作で、後にセルビイのライバルとなるアイネズ・ステープルトン初登場の作品です。事件がちょっと変わっていて、殺人をもくろんでいた(らしい)男が犯行に及ぶ前に事故で死んだ(らしい)というものです。粘り強く捜査を進めるセルビイの前に立ちはだかるのが地元の権力者で、事件関係者かもしれない息子をかばってセルビイに圧力をかけまくります。権力に屈しないセルビイの姿勢描写に力を入れた作品で、そういう読み物としては面白いのですが謎解きの方がどうにも粗すぎます。推理よりもはったりで自白を引き出している印象が強く、前作の「検事他殺を主張する」(1937年)と比べると本格派推理小説としての面白さは後退してしまっています。

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