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ミステリの祭典

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屍衣を着た夜
蓬田専介シリーズ 筑波孔一郎名義

作家 筑波耕一郎
出版日1977年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/10/09 11:18登録)
(ネタバレなしです) 1977年発表の蓬田専介シリーズ第2作の本格派推理小説ですがシリーズ前作の「殺人は死の正装」(1976年)以上に専介の影が薄く、ワトソン役の木島逸平の地味な捜査に多くの筆を割いています。謎の発端は失踪事件で、読者を退屈させないようにと考えたのか雪の上に残された足跡が途中で消えていたという不可能趣味に彩られた謎を付加しています。トリックはわかりやすいものですが(作品名は忘れましたが)某ミステリー作品で痕跡をちゃんと調べれば見破られると説明されてたトリックで、しかも必要性がまるで感じられずトリックのためのトリックです。犯人の計画も本当にこんなんで犯罪が成功すると思ってたのかと聞きたいぐらい粗いと感じました。

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