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ミステリの祭典

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リライト

作家 法条遥
出版日2012年04月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 糸色女少
(2017/09/01 15:15登録)
筒井康隆の名作「時をかける少女」を下敷きに、SF史上最悪のパラドックスを仕掛けている。始まりは1992年の夏。未来人に恋した中学2年の美雪は、彼の命を救うために2002年へ飛び、10年後の自分の携帯を借りたはずなのに、2002年のその日が来ても、過去の自分が現れない。慌てて過去を調べてみると、自分が記憶する事実との齟齬が明らかに。後半で明かされる真相には思わず茫然。驚天動地の一発ネタで勝負している。よくこんなことを考えるなとあきれるしかない。

No.1 7点 パンやん
(2016/10/06 08:31登録)
脳みそフル回転で挑戦、タイムパラドックスミステリー!『七回死んだ男』を思わせる本書、よりブラックでより難解で解りにくいが、不安感を抱えたまま突入するラストの畳み掛けは圧巻。『リライト考察』などの検索のお楽しみもあり、シリーズ四部作全て読めば解るの?  

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