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ミステリの祭典

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寝ぼけた妻
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1957年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 弾十六
(2019/08/15 20:40登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第27話。1945年9月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
私見ではここまでが色々変化球を試してた第2シーズンの終わり。(次回作は「戦後」と言う区切りでもあります。)
メイスン事務所は第4章から、メイスンは第5章から登場。ジャクスンが久しぶりの活躍、徹底的前例主義者で、妻は5歳年上の後家。メイスンとデラは霧の立ちこめるなか豪華ヨットで一泊。頑固な警官役はドーセット巡査部長、パラフィンテストや指紋採取を拒否。13日の金曜日に打ちのめされるメイスン、トラッグに「あばよ! シャーロック」とからかわれ、裏目ばかりが続き疲れたメイスンは夕暮れのなかデラの膝枕で眠ります。圧倒的に不利な法廷ではバーガーとやりあい、同時に民事訴訟の口供調書作成で相手方弁護士と対決。解決は鮮やかですが、ちょっと誤魔化され感あり。銃は0.38口径 コルト警察用拳銃シリアル14581(Colt Police Positive revolver Number 14581)が登場、シリアルで検索すると1907年製(38S&W弾)か1909年製(38スペシャル弾)ですね。
(2017年3月26日記載)

No.1 6点 nukkam
(2016/08/25 11:25登録)
(ネタバレなしです) 私の読んだハヤカワポケットブック版では本書は1965年の作品と記載されているのに国内初版は1957年と矛盾していました。調べると正解は1945年発表のペリイ・メイスンシリーズ第27作でした。土地の売買とその土地の石油採掘権はどちらの権利が優先されるのかという、ちょっと難解な契約問題で始まりますがこれがメイスンも参加することになるヨット旅行、そして死体なき殺人事件へと発展するといつもの快調なストーリーテリングが楽しめます。非常に手ごわい容疑者が登場して、メイスンの推理を打ち砕くだけでなくメイスン自身までが訴えられるという大ピンチです。(ネタバレなしなので)紹介はここまで、後は読んでのお楽しみです。

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