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ミステリの祭典

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理想的な容疑者

作家 カトリーヌ・アルレー
出版日1981年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 6点 ◇・・
(2025/08/16 21:52登録)
夫婦喧嘩の挙句に妻を自動車から放り出した男が、その後妻がひき逃げされたのではないかと案じられる立場に立たたされ、遂には妻殺しの容疑者として逮捕される。
いかにもフランス心理小説の伝統を踏まえた繊細で皮肉で哀しいミステリとなっており、男と女の間に横たわる永遠の暗黒が、くっきりと姿を現わしてくるのがいい。

No.1 4点 蟷螂の斧
(2016/08/14 16:57登録)
内容紹介より~『深夜、口論の果てにドライブ中の車から妻を降ろし、置き去りにしたミシェル。翌朝、殺害され、車で轢かれ顔の判別もできない女性の変死体が路上で発見された。ミシェルの車には傷があり、状況は彼を理想的な容疑者にしたて上げていた。身に覚えのない彼なのに、実の兄さえ彼を殺人犯だと思いこんでいる! 信じてもらえなかった男のたどった道は? 仏冒険小説大賞受賞の傑作。』~

サスペンスものとしては微妙。夫婦のあり方や特に女性の生き方(心情)を描いた作品かも。フランス・ミステリーと言えば、それらしい雰囲気やラストではありますが・・・。

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