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ミステリの祭典

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毒草師 パンドラの鳥籠
毒草師シリーズ

作家 高田崇史
出版日2012年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2017/02/09 08:37登録)
(ネタバレなしです) 2012年発表の御名形史紋シリーズ第3作です。本格派推理小説としては「魔女の鳥籠」で起きる前半の不思議な出来事の描写が怪異に満ちて魅力的なだけに真相の腰砕け感が極めて残念です。犯人当て要素はほとんどなく、動機の解明に1番力を入れています。御名形は「その人間にとって何が大切なことか、それは、人によって違うのです」ともっともらしいことを言っていますが、この異常な動機を一般読者がどこまで納得できるかは微妙だと思います。

No.1 6点 makomako
(2016/08/14 16:41登録)
毒草師シリーズはQEDの番外編として書かれたもののようだが、ご本家がおしまいとなった現在はこちらが続くこととなった。
 今回は浦島太郎伝説に関する薀蓄がたっぷり入ったお話。
 ちょっとこのシリーズから離れていたので、御名形史紋の独断的推理を読むのは久しぶりです。
 このシリーズは、推理の内容より現在常識となっている歴史が実は捻じ曲げられていることを、御名形が相変わらずの博学で語るところが最も興味深いところ。
 昔から乙姫様はなんで浦島にあんな物騒なお土産を渡したのだろうと思っていたのですが、このお話で何となく分かったような気がしました。

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