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ミステリの祭典

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草は緑ではない
バーサ・クール&ドナルド・ラム

作家 A・A・フェア
出版日不明
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 12:49登録)
クール&ラム第29話。1970年3月出版。HPBで読了。
シリーズ最終話ですが、特にそれを思わせる記述はありません。ガードナーの作家感がちょっと垣間見られるかも。一見単純な依頼がどんどん複雑な事件になるのはいつもの通り。メキシコ料理が美味しそう。最後はラム君が弁護士を上回る活躍を見せて幕。銃はS&W38口径1-7/8インチ銃身のリヴォルヴァー、ブルー着色、シリアル133347が登場。

No.1 6点 nukkam
(2016/08/09 01:21登録)
(ネタバレなしです) E・S・ガードナー(1889-1970)のペリイ・メイスンシリーズの長編82作には遠く及ばないもののフェア名義のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズも長編29作が書かれました。1970年発表の本書がその最終作です。シリーズ第1作の「屠所の羊」(1939年)ではドナルド・ラムの元弁護士ならではの活躍を描いていましたがその後のシリーズ作品では「曲線美にご用心」(1956年)ぐらいしかその設定は活かされていないように思います。しかし本書では終盤に法廷場面があり、ドナルドは(弁護士ではなく私立探偵の立場ですが)法廷戦術を駆使して(ペリイ・メイスンシリーズを髣髴させるような)劇的なクライマックスを築きます。

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