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ミステリの祭典

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翡翠の城
建築探偵シリーズ

作家 篠田真由美
出版日1995年11月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 3点 Tetchy
(2010/09/25 22:33登録)
なぜか毎回のめり込めない作品世界に加え、今回は非常に複雑な姻戚関係の一族の内紛が物語の中心であったため、いつもよりもさらに作品世界に入れなかった。登場人物の中には姻戚でありながら、冒頭に附せられた家系図に乗っていない人物もあり、途中で理解するのを投げ出してしまった。

ミステリとして読むべきなのか、キャラクター小説として読むべきなのか、非常に判断の困るシリーズである。どっちの方向にも中途半端な印象を受けるため、読む側も軸足をどちらに置くべきか非常に迷う。はっきり云ってミステリとしては凡作である。したがってコミケで桜井京介らの同人誌が一時期隆盛を誇ったという背景からやはりこのシリーズはキャラクター小説として読むべきなんだろう。好きな人は好きなんだろうな、この少女マンガ的探偵譚が。

No.1 5点 vivi
(2007/12/25 00:59登録)
ミステリとしては・・・微妙な作品でした。
いや、謎はありますから、それも最後に解明されますから、
その点で不満は無いのですが。

登場キャラクターというか、巨椋一族のドラマの方に魅かれて、
事件の印象が薄かったので、殺された人の印象も薄い。
そんな不思議な読後感でした(^^;

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