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ミステリの祭典

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牧場に消える

作家 佐野洋
出版日1979年09月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2017/10/10 16:11登録)
(ネタバレなしです) 1975年発表の本格派推理小説とサスペンス小説のジャンルミックスタイプですが評価に悩む作品でした。ほれ込んだ競走馬の生涯をフィルムに収めようとしている主人公のフィルムが未使用のフィルムとすり返られる事件、そしてその競走馬を育てている牧場を調査していたらしい記者の失踪事件、この2つを中心にした謎解きプロットですがミステリーの謎としては魅力に欠けます。D・M・ディヴァインの作品のように地味な謎でも読み応えのある本格派はあるのですが、本書は残念ながらその域に達していないように思います。動機、トリック、人間ドラマなどそれぞれの要素で最低限の仕事はしていますが、逆に最低限以上のものを感じられず個人的には退屈でした。

No.1 5点 斎藤警部
(2016/07/05 01:38登録)
洋チャンが本作の取材のため半年だか一年だか競馬界にどっぷり浸かったとか言う”競馬ミステリ”長篇。その割に力作感はあまり無いが。。サラブレッドの成長を撮影した貴重な記録フィルムがすりかえられた。。。。という事件から始まる正体の見えない疑惑への追及劇。結末に意外性は薄いけど、ある種の社会派スリルで押し切ってまずまず。 

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