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ミステリの祭典

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検事封を切る
検事ダグラス・セルビイ

作家 E・S・ガードナー
出版日1959年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 弾十六
(2018/11/09 04:41登録)
ダグラス セルビイ第7話。1946年2月出版。Saturday Evening Post誌連載(1945-12-1〜1946-1-12)
招集され陸軍少佐となり検事を辞職したセルビイ、休暇を利用して久しぶりにマディスン シティに帰還。白いくちなしの花が事件を呼びます。A.B.C.の大型セダンは防弾仕様。戦時色はタクシー不足、不要不急の旅行制限。マディスン ホテルのマネージャーはノーウォークで、第1話のカッシングと違う人物。警察署長ラーキンは最近協力的、保安官レックスは後任の検事に困り顔。法廷シーンは民事訴訟。アイネズがA.B.C.と争いますが、昔風の田舎弁護士が邪魔をします。セルビイは飛び入りで見事な尋問。時間が切迫し、たった二つの質問しか許されない状況で、パズルのピースがぴたりと嵌る解決が鮮やかです。

No.1 5点 nukkam
(2016/07/02 09:39登録)
(ネタバレなしです) 1946年発表のダグラス・セルビイシリーズ第7作ですが本書のセルビイは軍務に就いているため地方検事ではないところが珍しいです。もっとも保安官ブランドンのセルビイへの忠誠心は全く変わらず、殺人現場でもどこでもセルビイを案内しています。問題ないのか、それで(笑)?今回セルビイは検事ではなく弁護人として宿敵カーと対決です(随分簡単に弁護人になっていますが多分資格があるのでしょうね)。ちゃんと法廷場面も用意されており互いに持ち味を発揮してなかなかの見ものです。謎解きはものすごい駆け足気味な上にセルビイはあっという間に汽車に乗って行ってしまいましたね(笑)。

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