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ミステリの祭典

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玄い女神
建築探偵シリーズ

作家 篠田真由美
出版日1995年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 3点 Tetchy
(2010/07/12 21:29登録)
なんとも読みにくさを感じる小説だ。特に場面が思い浮かばない。添付された舞台となる恒河館の見取り図と作内で騙られる場面が結びつかない。
見取り図にはない部屋の室名で場面が語られるため、非常にシンプルな構造をしているにもかかわらず、いやそれがゆえにそれぞれの人物がどの部屋にいるのか、どの部屋を指しているのかが解りにくい。

また物語のテーマが今回はインド神によるところが大きいのも逆にこちらの興味を殺ぐ結果となった。過去の死亡事件に関わった人々にそれぞれインド神を擬えるというのはなんとも漫画的で愕然としたものだ。ミステリアスな死者の言葉がなんとも陳腐なものとして響いてしまった。

No.1 7点 vivi
(2007/12/22 02:49登録)
10年前のインドでの密室殺人と、
現在の群馬の山奥のプティ・ホテルの殺人。
この2つの関係にやきもきしつつ、
建築探偵・桜井京介の動向に目が離せない・・・

「解ける」作品ではありますが、
キャラクターの過去にも大きな興味を呼び起こす作品でした。

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