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ミステリの祭典

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キルトにくるまれた死体
フェイス・フェアチャイルドシリーズ 番外編

作家 キャサリン・ホール・ペイジ
出版日1997年12月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 3点 ◇・・
(2024/08/28 21:20登録)
フェイスは、隣人ピックスの故郷サンペーレ島に別荘を建てることにし、ピックスに現場監督を頼む。島に到着早々、娘サマンサと共に現場に足を運んだピックスが発見したのは、キルトに包まれた死体だった。次いで、サマーキャンプ場では首を切り落とされたネズミの死体が並べられていた。
アメリカ版井戸端会議、キルト作りの集まりでの女性たちの表と裏、砂浜パーティーへの住民たちの思い入れ等は微笑ましく読める。だが、身辺雑事にかまかけておいて、悪の色付けは突然一変する。最後は強引な安手の劇に付き合わされた感じが残る

No.1 4点 nukkam
(2016/06/26 23:50登録)
(ネタバレなしです) 1994年発表のフェイス・フェアチャイルドシリーズ第6作ですが本書の主役はピックス・ミラーで、フェイスは完全に脇役という番外編的な作品です。たまには目先を変えてみたかったのかもしれませんがフェイスに比べると地味なキャラクターでした(フェイスだってコージー派ミステリーの探偵役では決して派手な方ではないのですが)。端正な文章で丁寧に描いてはいますがどうもプロットにメリハリがなくて意外と読みにくく、せっかくのサマーキャンプ描写もにぎやかさや活気をもっと伝えてほしかったです。謎解きに関してはフェイスを探偵役にしている作品と同じようなパターンで(つまりほとんど運任せで)解決されており、主役交代させる意味はあまりなかったような気がします。

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