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ミステリの祭典

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死体のC
キンジー・ミルホーン

作家 スー・グラフトン
出版日1987年10月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2016/05/28 16:39登録)
1987年のアンソニー賞を受賞したキンジー・シリーズ第3作ですが、個人的にはグラフトンは受賞作以外(FとH)の方がおもしろく感じたという今までの状態をさらに補強する結果になってしまいました。
いや、7割ぐらいまでは、充分楽しめていたのですが、これから謎が次第にほぐれてくるという段階になってからがどうも間の抜けた感じになっているのです。本筋とは無関係なキンジーの家主の事件はというとそれまでサスペンスフルな場面もあったのに随分あっさりと片付いてしまい、何だか拍子抜けです。メインの依頼人の「自動車事故」の方も、最後の場面はキンジーが明らかに異常な状況であることに気づかないという、あり得ないようなご都合主義に加え、犯人が長時間のんびりしていた理由も全く定かでなく、さらに決着の仕方も妙にあっけないという、冴えない結果になっていました。

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