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ミステリの祭典

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インフェルノ
ロバート・ラングドン

作家 ダン・ブラウン
出版日2013年11月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 小原庄助
(2017/07/28 10:32登録)
宗教象徴学の教授ラングドンが事件に巻き込まれながら歴史上のミステリや不可解な暗号に挑むシリーズ。
見知らぬ病室で目を覚ましたラングドンは、なぜ頭部に傷を負ったのか思い出せない。そこへ拳銃を持った女による突然の襲撃があり、一緒にいた女性医師とともに脱出。
やがて、次々と教授らに襲いかかる事件を解く鍵が、中世期末からルネサンス期のイタリアの詩人ダンテの代表作「神曲」の「地獄篇(インフェルノ)」にあることが判明する。
後半では、地球規模で増大する人口問題も重要なテーマに。
良く練られた物語だと感じさせられる一方で、ダンテの神曲と現代の謎との絡み方に多少の弱さを感じたのも事実。

No.1 8点 蟷螂の斧
(2016/03/23 20:01登録)
裏表紙より~「(略)ダンテの<地獄篇>の影響を受け描かれた絵には、暗号が隠されているのか?追っ手を逃れヴェッキオ宮殿に向かった二人を次々と危機が襲う!」~
「ダ・ヴィンチ・コード」では、「~に関する記述は、すべて事実に基づいている。」本作では、「~に関する記述は、すべて現実のものである。」としています。この辺はあくまでも”フィクション”なので目くじらを立てることではないでしょう(笑)。上巻は「ダ・ヴィンチ・コード」と同じような進行で、新鮮さはあまり感じられませんでしたが、下巻は、展開にかなりひねりが加えられており、結末も衝撃的なものでした。精神医学での「否○」という概念が結構ポイントになっているように思います。読み終えた後に、この言葉を思い起こさせるのが著者の狙いか?・・・。2016.10映画公開予定みたいです。本作では、フィレンツェ・ヴェッキオ宮殿内のヴァザーリ作「マルチャーの戦い」の壁画に書かれた文字「探せ、さすれば見つかる」がヒントになって登場します。おお!、この壁画の裏に隠されたダ・ヴィンチの幻の壁画のことか?と思いきや話は別の方向へ(涙)。観光案内を兼ねたエンターテイメント作品です。イタリア旅行がしたくなりますね(笑)。

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