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ミステリの祭典

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キャッツ・アイ
ソーンダイク博士

作家 R・オースティン・フリーマン
出版日2019年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2025/03/16 05:03登録)
1923年出版。初出Westminster Gazette紙連載1923-04-07〜1923-06-25(挿絵無し)。私はちくま文庫版で読みました。
著者「まえがき」に書かれている「著名な警察幹部に起きた大変な災難」が気になるだろうけど、「訳者あとがき」でちゃんとネタバラシしてくれてるから、ご安心ください(さすが渕上さん)。でも何で長篇に触れて無いのかな?あっちの方があの事件にバッチリ言及してますよ!
作中現在は『アンジェリーナ・フルード』(作中現在1919年)の前であることだけが確実(こちらも「訳者あとがき」で触れている)。自動車の時代になってるので、1910年代後半だろう。私は未読なので『ヘレン・ヴァードン』との関連はよくわからない。そちらの作中現在からもっと年代が絞られる可能性はある。実は本書の細かい分析はまだ行なっていないので、年代確定のヒントがもっとあるのかも?
本作には、英国歴史と聖書の話題が出てくるので、日本人にはちょっと取っ付きにくい作品だろう。あのズレは英国人には常識?私は古楽関係で知識はあったけど…
ミステリ的には、推理味が薄い。色々振り回されるのが楽しい人向けだろう。ソーンダイクは、いつもの通りダンマリだしね。アンスティを無邪気に危険に晒すなんて結構酷い人だ。
冒頭から事件が発生して、テンポいいなあ、傑作かも?という期待は裏切られたが、一晩で一気に読んじゃいました。アンスティ・ファンにはおすすめです!(そんな奴、いるのかなあ)
トリビアは後ほど。

No.1 5点 nukkam
(2016/01/31 23:33登録)
(ネタバレなしです) 1923年発表のソーダイク博士シリーズ第6作の本格派推理小説ですが、ROM叢書版の巻末解説で「スリラーや冒険ものと見なす向きも少なくない」と指摘されているような特徴も持っています。このシリーズは謎解きに科学知識が使われていても一般読者にわかりやすいよう工夫された説明になっているのですが、本書の場合は科学知識以外に一族に伝わる歴史や宗教などもからむため、プロットも真相説明も非常に難解な作品となっています。理解力の弱い私には少々敷居の高い作品でした。

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