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ミステリの祭典

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金色の喪章

作家 佐野洋
出版日1964年01月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2017/03/26 02:44登録)
(ネタバレなしです) 1964年発表の本格派推理小説です。妻と別居中の大学助教授の紀原が、髪をブロンドに染め英語と日本語両方を操る謎の女性と一夜を共にする関係となりますが、やがて彼女を殺害した容疑者として警察から事情聴取されるプロットです。私の読んだ角川文庫版の巻末解説では文章のわかりやすさを誉めており、「初心者から読み馴れた読者まで誰が読んでも満足する」とまで持ち上げていますが個人的にはかなり疑問に感じます。主人公の紀原(夢遊病の疑惑あり)のキャラクターが捉えどころがなくて読者の共感を得にくい上に人間関係もわかりづらく、決して読みやすい作品ではありません(私の読解力の低さはまあ置いとくとして)。真相説明も回りくどい上に犯行計画がかなりご都合主義的なのも謎解きの魅力を引き下げています(早い段階から大胆な伏線を張ってあることは評価できますけど)。

No.1 5点 斎藤警部
(2016/01/28 18:11登録)
佐野洋平均的サスペンス。 いや、本当は平均ちょぃ下かな。本格の謎に近い不可能興味(人物系)は魅力だが、明かされる真相がちょぃと「チャンチャン」なんだな。。 読んでる間は楽しいんだけどね、再読ぁするわきゃ無いでしょうそんな暇じゃないよ、ってなくらい。熱心なファン以外には薦めませんが、イマイチとまでは落ちず。

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