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ミステリの祭典

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色っぽい幽霊
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1955年11月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2019/08/24 04:07登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第46話。1955年1月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
薄い唇の女が事件を持ち込みます。珍しく作中に日付と曜日が明記され(8月15日、日曜日)、これは1954年が該当します。高級ホテルで優雅な暮らしを楽しむストリート嬢。メイスンは今回も危ない橋を渡り、ホルコムの追求を上手く誤魔化します。予備審問が開かれず、大陪審経由の陪審裁判で五里霧中のメイスン、バーガーに追い詰められますが、ネチネチ尋問で活路を開き、判事に嫌われながらもなんとか真相を突き止めます。
銃は38口径スミス・アンド・ウェッスン社製連発拳銃、銃身2インチ、シリアルC-48809が登場。このシリアルはKフレームのfixed sightモデルで1948-1952年製を意味します。該当するのはミリタリー&ポリスですね。自動車はオールズモビルが登場。エアコン付きの車はまだ珍しかったようです。

No.1 6点 nukkam
(2016/01/23 03:28登録)
(ネタバレなしです) 1955年発表のペリー・メイスンシリーズ第46作の本格派推理小説です。ハヤカワポケットブック版の裏表紙紹介では「全篇の約三分の二が法廷場面」と書かれていますがさすがに3分の2は誇大広告気味です。物語は全17章で構成されていますが法廷場面が開始されるのは第10章から。しかもその後も何度か捜査場面の挿入で中断されています。とはいえ内容は十分面白く、メイスンの宿敵(?)の地方検事ハミルトン・バーガーが自信満々なのもごもっともな状況設定と、複雑な人間関係が徐々に明らかになる展開はサスペンスに富んでいて、謎解きも意外としっかりしています。ちなみにタイトル(英語原題は「The Case of the Glamorous Ghost」)から色事描写を期待してはいけません(笑)。

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