消えたなでしこ 十津川警部シリーズ |
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作家 | 西村京太郎 |
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出版日 | 2013年02月 |
平均点 | 3.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 3点 | たかだい | |
(2024/12/03 23:58登録) お馴染みの十津川警部が活躍する作品で、西村京太郎作品で度々見られる誘拐物の一作です 今回、誘拐されるのはなでしこジャパン。なかなかのビッグネームで、興味がそそられます して、その中身ですが、なでしこジャパンがチーム丸ごと誘拐される根幹は面白いものの、事件の流れそのものは良かれ悪かれ平坦だった印象 どうしても氏が書いた誘拐物の最高峰「華麗なる誘拐」と較べてパワーが低い上に、似たプロットで読売ジャイアンツの選手が誘拐される「消えた巨人軍」が既にある為、二番煎じは言い過ぎにしても正直新鮮とは言い難い。同じ十津川警部が活躍する誘拐物でも「ミステリー列車が消えた」や「ダブル誘拐」の方が作品としての質は高かった気がします 軽い読み物としては十分楽しめる反面、満足感はそこまで望めない。そんな作品でした |
No.1 | 4点 | kanamori | |
(2016/01/17 15:17登録) 女子サッカー日本代表メンバー22名が、オリンピック直前に誘拐された。身代金は100億円。十津川警部は、誘拐を免れた”なでしこジャパンの10番”澤穂希選手に捜査協力を依頼、事件解決に向け動き出す--------。 十津川警部と澤穂希、夢のツートップが遂に実現! というキャッチコピーがすごいですねw 権利の問題とかは大丈夫なんでしょうか。 この”集団誘拐モノ”は作者十八番の題材で、過去の標的には、読売巨人軍の選手たち、東京都民1000万人、さらには日本国民1億2000万人全員なんていうのもあるようです(一億総活躍ならぬ、一億総被害者です)。こういうタイプの事件は、いままで十津川警部より、左文字探偵が担当する場合が多かったのですね。 女子ワールドカップの”なでしこ”優勝をうけてすぐさま連載・出版されたのは、さすがです。読者が読みたいものをいち早く察知し、物するサービス精神は、大作家になっても不変。次は五郎丸選手あたりが狙い目かなw サービス精神といえば、年配の読者のためか各ページ、一行の文字数を少なめにし、非常に読みやすいのもいいですね。内容に関しては、これから読む人の興を削ぐので敢えて触れませんがw あっという間に読み終えるリーダビリティの高さはあります。 |