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ミステリの祭典

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消えたなでしこ
十津川警部シリーズ

作家 西村京太郎
出版日2013年02月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 kanamori
(2016/01/17 15:17登録)
女子サッカー日本代表メンバー22名が、オリンピック直前に誘拐された。身代金は100億円。十津川警部は、誘拐を免れた”なでしこジャパンの10番”澤穂希選手に捜査協力を依頼、事件解決に向け動き出す--------。

十津川警部と澤穂希、夢のツートップが遂に実現! というキャッチコピーがすごいですねw  権利の問題とかは大丈夫なんでしょうか。
この”集団誘拐モノ”は作者十八番の題材で、過去の標的には、読売巨人軍の選手たち、東京都民1000万人、さらには日本国民1億2000万人全員なんていうのもあるようです(一億総活躍ならぬ、一億総被害者です)。こういうタイプの事件は、いままで十津川警部より、左文字探偵が担当する場合が多かったのですね。
女子ワールドカップの”なでしこ”優勝をうけてすぐさま連載・出版されたのは、さすがです。読者が読みたいものをいち早く察知し、物するサービス精神は、大作家になっても不変。次は五郎丸選手あたりが狙い目かなw  サービス精神といえば、年配の読者のためか各ページ、一行の文字数を少なめにし、非常に読みやすいのもいいですね。内容に関しては、これから読む人の興を削ぐので敢えて触れませんがw あっという間に読み終えるリーダビリティの高さはあります。

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