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ミステリの祭典

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北帰行殺人事件
十津川警部シリーズ

作家 西村京太郎
出版日1981年12月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 6点 まさむね
(2026/04/29 20:44登録)
 半年ほど前に『下り特急「富士」(ラブ・トレイン)殺人事件』を楽しく読ませていただき、ではその前日譚も読んでみようか…と手にした次第。
 急に退職を申し出て、故郷の北海道・稚内に戻るという橋本刑事。しかし、飛行機で行くと言っていたのに空港には現れず、一方で寝台特急ゆうづる13号と青函連絡船の中で二人の男が殺される。ともに裸にされ、後ろ手に縛られた上で、口紅が塗りたくられていた…。
 冬の北海道を舞台としたサスペンスフルな展開で、グイグイ読まされました。流石は西村先生。なお、東京を離れてこんなに自由に動いていいのだろうか…とかは考えないようにしました(汗)。

No.2 6点 mediocrity
(2019/06/30 04:03登録)
前に読んだ『下り特急「富士」(ラブ・トレイン)殺人事件』の前日談。非常に読み応えのある長編サスペンス。映像にしたら映えそう。普通の2時間ドラマじゃもったいないから、改変時期の長時間スペシャルバージョン用だな。(実際2度放送されていて2回目はそうだったらしい。)
アリバイ崩しは最後の方に出てくるがおまけ程度。なんかそこだけ取って付けたような感じで、むしろなかった方が良かったような気がする。この方は細かい鉄道ネタより、サスペンスで魅せている本の方が読みがいがあっていい。

No.1 8点 斎藤警部
(2015/12/04 03:13登録)
数多有る氏のトラベル本でも、その悲劇性故か名作と名指される機会の多い本作。突如辞意を申し入れ失踪を遂げた若い刑事の辿る北海道各所で次々と殺人が起こり、刑事は自然最有力の容疑者と目される。被害者達、刑事、十津川警部、そして見えない何者かが縺れ合う逃亡追跡劇の真の構図は何か?まして物語は複数視線(十津川と、もう一人の女)で煙幕は張られっぱなし!予想に反し変態チックな殺人現場に内心唖然としつつも垣間見える怨念激烈な過去への懐疑遡及に引かれサスペンスは濃厚機敏。外は真冬、読むなら今だ!
尚、若い刑事とは後の私立探偵橋本豊その人です。

そうそう、光文社文庫の巻末解説を鮎川哲也氏が共感豊かに書いておられます。これは萌えます。

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