皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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9474. | mini さんへ おっさん 2013/03/16 10:48 [雑談/足跡] |
15日付けの、ロバート・ゴダード「千尋の闇」評、拝読しました。 “積ん読本”と化して久しい同書を、こりゃあ読まねばなるまいて――と思わせてくれる、熱のこもった文章で、ワクワクさせられました。 ただ、気になったのは、 >”このミス”は1988年から始まったが、もし2年前の1986年から始まっていたら初代のランキング1位の座はこの作品だったに違いない という個所です。 『千尋の闇』の、原作が刊行されたのは1986年ですが、創元推理文庫で訳が出たのは1996年なので、残念ながらその仮定は成立しません。 ちなみに『千尋の闇』は、“このミス”のランキングとは無縁に終わりましたが・・・原因はただひとつ、出版時期だと思います。 奥付を見ていただければ分かりますが、「1996年10月18日 初版」です。 そして“このミス”が採用している変則的な年度区分では、1995年11月から1996年10月までが、その年の枠だったたわけで・・・ 年末刊行に向けてせかされている投票者が、締めきりまでに読めなかったのが明白です。 その後の『千尋の闇』の高い評価を考えれば、“このミス”の汚点のひとつと言っていいでしょうね。 妄言多謝。 おっさん拝 |