皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
yoshiさん |
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平均点: 4.55点 | 書評数: 116件 |
No.4 | 8点 | 大癋見警部の事件簿- 深水黎一郎 | 2017/09/02 05:59 |
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あれっ、みなさん評価低いんですね。
私は大変面白く読みました。いまのミステリ界のトピックスや問題点を網羅して、それをいちいちパロディに落とし込むというのは、かなりの技倆が必要だと思うのです。 かといってトリックも使い回しではなく、「逃走経路の謎」や「JAXAの殺人」などのトリックは新味があります。上級者はもちろんですが、初心者が手っ取り早く笑いながらミステリ界の現状を知るにはうってつかかと思います。 なお文庫版は芳井かずみの漫画も入っていて少しお得です。 ただし解説はひどい。そもそも作者の名前が深「見」黎一郎になっている。光文社は校正をしないのか? |
No.3 | 10点 | 花窗玻璃 シャガールの黙示- 深水黎一郎 | 2010/02/01 14:19 |
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独特の美しい文章に酔いしれながら読了しました。大技の
トリックも面白かったし、証拠もフェアに呈示されていることに感心しました(個人的には天使の正体がツボでした)。 純粋にミステリとしても8点くらいつけられると思いましたが、その後書評サイトをめぐってみて愕然。そんな趣向が隠されていたとは・・・。脱帽です。 |
No.2 | 8点 | ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!- 深水黎一郎 | 2009/02/20 04:19 |
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読み終わって、思わず「もったいねー」と叫んでしまった。これ、ノベルスじゃなくて本当に新聞連載でやったら、歴史に残る大傑作になってたんじゃ??? 装丁がよくない(内容とミスマッチ)のと、誰がつけたのか副題(犯人は~)がダサイので二点減点。 |
No.1 | 10点 | エコール・ド・パリ殺人事件- 深水黎一郎 | 2008/06/27 00:03 |
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美術ミステリというジャンルがあるかどうか知らないが、あるとしたら本作はその最高傑作の一つに数えられるのではないでしょうか。とにかくミステリを抜きにして、普通の美術書として読んでもおつりが来るくらい面白いです。密室トリックのハウダニットは前例がないわけではないが、ホワイダニットは全く新しいもの。何より、ミステリを読んで最後涙ぐんだのは初めてでした。 |