皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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しゃんさん |
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平均点: 6.75点 | 書評数: 88件 |
No.9 | 5点 | ファントムの夜明け- 浦賀和宏 | 2003/01/25 22:41 |
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文章は今までの浦賀氏に比べるとアクがなく、すらすらと読める。しかし、すらすらと読めすぎて、印象に残った部分が少なかったように思う。魅力的な題材だとは思うし、話の展開も素晴らしいとは思うのだが。 登場人物(?)の感情が余り伝わってこなかった。私の感受性の問題かもしれない。 |
No.8 | 6点 | 地球平面委員会- 浦賀和宏 | 2003/01/25 22:40 |
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前半はやや退屈。後半になるに連れて、異様な感覚に襲われる。本筋さえ見えない、異様な事件、そして明かされる真相には、インパクトこそないものの、微妙な気持ち悪さを感じた。そしてラスト……。少しだけれども愕然とした。こういう終わらせ方もあるのかと感心。 しかし、初めの1ページ目はどういう意味があるのかよくわからない。 この作品は初期作品よりも随分スマートで読みやすい。文章が上手くなっているのだろうと思う。また、最近の作品、例えば『こわれもの』では見られなくなったが、初期作品『時の鳥篭』では見られたような浦賀氏独特の毒もある。その毒は少し弱っているという気はするけども、中篇という長さでは十分かも知れないと思う。 |
No.7 | 2点 | 学園祭の悪魔- 浦賀和宏 | 2002/10/26 21:35 |
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それまでの氏の作品に感じた、勢いも毒も華麗さも感じなかった。 気持ちの悪さばかりが印象に残った。後味がものすごく悪い。 締めの台詞が「世界は愛で満ちている」とそれだけとってみれば実にすがすがしいものでありながら、この後味の悪さは特筆に価するといってもいいと思う。 「気持ち悪さ」だけを追求した作品といっても言いように思える。人にはすすめられないし、再読も余りしたいとも思わない。 |
No.6 | 9点 | 眠りの牢獄- 浦賀和宏 | 2002/06/21 18:01 |
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最初と最後の1ページが好き。 唖然とした。 トリックは犯人がそんあことをする必然性はないのだけども…納得させるだけの何かがある |
No.5 | 9点 | 記号を喰う魔女- 浦賀和宏 | 2002/06/21 17:59 |
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前作を読んでいなくてもよく分かる作品 おぞましいが魅力のある作品。 狂気に溢れた登場人物、孤島という魅力的な設定 ラストは主人公が何故、あんな事をするのか分けが分からないがなぜか感動した |
No.4 | 3点 | とらわれびと- 浦賀和宏 | 2002/06/21 17:56 |
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前作を読んでいないと意味が取れない。 全体的な印象は気持ち悪い、えぐい。 最後の安藤君の登場「しねしねしねしんじまえ」が印象的 |
No.3 | 4点 | 浦賀和宏殺人事件- 浦賀和宏 | 2002/05/15 12:44 |
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構成の見事さには驚かされたが、文章はあまり私には合わなかった。 キャラクターも魅力的とは言えず、緻密な描写もなされていないように感じられ感情移入がしにくかった。 |
No.2 | 6点 | こわれもの- 浦賀和宏 | 2002/04/30 15:36 |
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ラスト直前で何度か驚かされた さわやかな読了間 でも、キャラクターが抱いている狂気が伝わってこないのでその点は期待外れ |
No.1 | 10点 | 時の鳥籠- 浦賀和宏 | 2002/04/30 15:33 |
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私はこれがはじめてよむ浦賀作品。 一般浦賀作品は刊行順に読まないと面白くないといわれるが私に限ってはそんなことはなかった。 奇妙な構成。登場人物の狂気。滲み出る愛情。 それらがなんともいえない後味を残した。 |