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ギザじゅうさん
平均点: 6.99点 書評数: 238件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.11 7点 暗黒館の殺人- 綾辻行人 2005/02/17 14:58
あらゆる意味で、綾辻(館シリーズではなく)の集大成。騙しのテクニック(館)、雰囲気の出し方(囁き、水車)、消失トリック(殺人方程式?)、記憶(最後の記憶?)、ダリアの祝福(殺人鬼・・・無理があるか?)、スプラッターはないが細々とした伏線は殺人鬼的だろうか?『暗黒館』の黒は、綾辻のもてるカラーをすべて混ぜ合わせたことで出来た黒なのだろう。
ただし、メイントリックはいささか不満。伏線の張り方もイマイチなので(「当代の乱歩」って、やりすぎだろう)、容易に真相が看破できてしまうのが悲しい。これだけでこの長さを支えるのは無理があるが、その分大量に謎が盛り込まれているので、驚きも少なくなかった。個人的には殺人の動機と、中村某の館に驚かされた。暗黒館の雰囲気が気持ち良いので、この長さもつらくなかったが(その年では加賀美氏の『監獄島』ほど辛くはなかったが)、客観的に見たら、思わせぶりな記述で冗長に引っ張りすぎる印象は否めない。
もうひとつ感じたところでは、「暗黒館の殺人」というよりも「殺人のあった暗黒館」といった趣きが強く、その点では黒死館に似ている気がする。本人も意識したかもしれない。

No.10 6点 殺人鬼- 綾辻行人 2004/07/04 12:10
読んでいても描写が矛盾だらけなので、大体トリックはわかってしまった。そのトリックもやや力押しな気もするが、スプラッタホラーもわりと好きなのでさほど不満も無い。が、やはり本格偏愛主義としては、本作は迷路館や霧越邸に比べ物足りない。

No.9 7点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2003/06/26 00:41
見事な騙しのテクニックのフーダニットの数々。四連敗。
(最後の『意外な犯人』は普通にわかってしまったが・・・)
どんどん橋とぼうぼう森が出色の出来ばえ。
伊園家のブラックなパロディもおもしろい。

No.8 6点 殺人方程式- 綾辻行人 2003/05/01 20:47
死体を切断した第一の理由はわかったが、第二の理由まではわからなかった。
物理トリックは普通だが、パズラーとしてはよくできている。

No.7 10点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2003/02/02 23:44
『合理的解決』と『非合理的な暗合』の絶妙なバランス。
犯人を導きだすロジックに加え、『霧越邸』という不思議な空間もいい。
綾辻行人の最高傑作!

No.6 5点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2002/09/22 11:23
今ひとつ物足りない気がする。
館の構造も普通だし、どんでん返しもたいしたこと無い。
つまらなくもないけど凡作。

No.5 6点 時計館の殺人- 綾辻行人 2002/09/13 02:01
雰囲気や整合性はよい。
が、この手の作品は途中でトリックに気づくと最後の驚きが無くなってしまうのでね〜。
ちょっと簡単すぎるし、ヒントも与えすぎではないかな?

No.4 6点 人形館の殺人- 綾辻行人 2002/08/26 00:36
館シリーズ第四弾と思って読むとがっくりくる。かなり番外編に近いと思う。
今までのシリーズを逆手にとったトリックはなかなか良かった。でも、うけつけない人もいるかも・・・。
これは再読すると新たな発見があって、おもしろそう。

No.3 8点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2002/08/12 14:24
個人的に迷路館が好き。ギリシャ神話をモチーフにして作られているのはおもしろい。
鹿谷門美が誰なのかは名前ですぐにわかるが、最後でひっくり返された。最初で『島田』と出てきても『島田潔』とはどこにも書いてないからね〜。
ちょっと苦しいところもあるけど、いいんじゃないかな。

No.2 4点 水車館の殺人- 綾辻行人 2002/07/27 22:03
十角館の後に読むとがっくりくる。
トリックもすぐにわかるようなものだし、仮面の主人という時点でかなり怪しい。
雰囲気だけはなかなかよかった。(それくらい?

No.1 9点 十角館の殺人- 綾辻行人 2002/07/27 21:59
トリック自体はたいした事ないのだが見事にやられた。
ただ、この手の作品を読みなれた人なら途中で気づくのかな?
エラリイのおまぬけぶりには笑わせてもらいました。
探偵の島田潔はあまり好きになれなかったな〜。(名前も含めて)

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ギザじゅうさん
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採点傾向
平均点: 6.99点   採点数: 238件
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