皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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北浦透さん |
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平均点: 8.07点 | 書評数: 67件 |
No.5 | 8点 | 朝霧- 北村薫 | 2004/12/05 21:53 |
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このシリーズは、この作品で終わりなんだろうか?だとしたら、寂しい。 出会えたことが嬉しくなるシリーズ。 |
No.4 | 10点 | 秋の花- 北村薫 | 2004/11/12 16:53 |
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どこに行くのでも一緒だった二人。その一人が不慮の死を遂げたとき、もう一人もまた、精神の死に襲われる・・・。 なんて悲しい事件。しかし、同じ《悲しい》といっても、『盤上の敵』のような《辛さ》はない。「私」や円紫師匠ら、登場人物がみな優しいから。だから、この物語は救われる。この物語に本格ミステリの妙が取り入れられているのは、現代の奇跡だと思う。 『空飛ぶ馬』、そして『夜の蝉』を読んでから、この作品に取り組んでほしい。そして期間があいてもいいので、二度読んでみるといいかもしれない。素晴らしい物語として心に残るだろうから。 |
No.3 | 8点 | 夜の蝉- 北村薫 | 2004/11/10 15:27 |
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初めて読んだときは、「六月の花嫁」で江美の心理が受け入れられなかったが、二年ぶりに再読すると、とてもスンナリとわかった。とても、まっすぐで、そしてさわやかな一品である。 しかし、表題作の「夜の蝉」はなんとも見事だった。こんなにも感動的な姉妹の物語だったとは。最初に読んだときは何を読んでいたのだろうと反省である。 |
No.2 | 7点 | 水に眠る- 北村薫 | 2004/10/06 23:08 |
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『植物採集』だけなら満点。 他にも『恋愛小説』や『ものがたり』は好みである。 ホラータッチの作品は、思わずブルッとしたことを思いだすが、この短編集は北村薫の持ち味が程よく出ている。 |
No.1 | 9点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2004/09/23 21:31 |
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「日常の謎」の代表作家だが、それを差し引いてもこの作品は名作だ。確かに「私」は現代の女性像とかけ離れているかもしれないが、あの感性の良さは何者にも変えがたい魅力である。 『砂糖合戦』『赤頭巾』『空飛ぶ馬』は特に素晴らしい。絶品だ。 僕は北村薫を、特に最近の作品を高く評価しないが、この作品は何度でも読み返したくなる、そんな本である。 |