皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
由良小三郎さん |
|
---|---|
平均点: 6.62点 | 書評数: 199件 |
No.6 | 4点 | クリスマスの4人- 井上夢人 | 2002/10/12 16:22 |
---|---|---|---|
構成といいますか、枠組みですよね10年ごとのクリスマスに4人が集まって、1章ごとに語り手がかわるというのも、もうありがちです。井上さんはこの手の動きの少ない小説というのは、得意の分野じゃないような気がしました。30年ごしでは緊張感続かない。 10年ごとの風景も、ノスタルジーにひたれるほどではありませんでした。 |
No.5 | 9点 | オルファクトグラム- 井上夢人 | 2002/08/15 20:24 |
---|---|---|---|
設定がかなりとんでもなくても細部のうまさで、これだけ楽しませてくれるのはすごいと思いました。警察犬なみの嗅覚をを持つようになった男の話ですといっても、読んでみないとわかりません。 |
No.4 | 7点 | もつれっぱなし- 井上夢人 | 2002/05/23 18:13 |
---|---|---|---|
完全に地の文がなく会話のやりとりだけでかかれた短編集です。それぞれの短編のできは普通のオチのあるショート・ショートという感じがします。この試みに対して思ったのは地の文での作者のまとめの一言とか、あたりの情景描写というのはやっぱり小説に余韻を与える意味であったほうがいいんだと言う辺で、技はみとめますが、遊びの部分です。 |
No.3 | 8点 | メドゥサ、鏡をごらん- 井上夢人 | 2002/05/06 20:00 |
---|---|---|---|
ジャンルとしては、ホラー小説です。 文章がうまいんで、新しい怖がらせ方をさせてくれたような気がします。 冷静になると、説明されなかった奇妙な出来事がいくつか残されたんで、作品の完璧さという面では、少しどうかなと思いましたが、メインのストーリは新しいと思いました。 |
No.2 | 8点 | 風が吹いたら桶屋がもうかる- 井上夢人 | 2002/04/27 09:36 |
---|---|---|---|
超能力初心者のところへ持ち込まれるいろいろな謎を、名探偵をきどるミステリマニアが推理するという趣向で、この推理が論理的には、すじが通っていても、結局は真相はちがっていたというのがお約束になっている短編集です。 お約束のおかげで、雰囲気にユーモアがただよって、おもしろい短編集です。 |
No.1 | 8点 | ダレカガナカニイル・・・- 井上夢人 | 2002/04/07 16:02 |
---|---|---|---|
超常的な状況に(転生などに)巻き込まれる話は、いろいろな人の作品がある訳ですが、これも話としてはおもしろかったです。不満としては、前世がいやな性格な人間だったはずなのが、案外明るく生まれかわってきたりしているんで、メインの暗い話に違和感があります。別の展開もありえたような気がしました。 |