皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
テツローさん |
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平均点: 7.46点 | 書評数: 108件 |
No.4 | 7点 | プレゼント- 若竹七海 | 2002/04/11 00:40 |
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短編の1つ1つはよくできていると思います。葉村晶パートの「海の底」「ロバの穴」などは、ホワイダニッド の良品でしょう。小林警部補パートの「冬物語」は倒叙物の傑作だと思います。 全体的には、人間関係の描写が重くきつい。 ラストの「トラブル・メイカー」、それまで別々だった二人の主役がクロスオーバーする話ですが、個人的にはもう少し盛り上げて欲しかった。二人で協力して、事件解決にあたるとかね。でもそうはならず、少々淡々としすぎている印象でした。 |
No.3 | 3点 | 閉ざされた夏- 若竹七海 | 2002/04/09 00:50 |
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ストーリーはいまいちでした。ラストの犯人の一言も、どういう方向へ余韻を残そうとしているのか、どうにも意味をつかみ難い締めですね。また、このタイトルの意味もよく分かりませんでした。全体的に低調な一編だったと思います。 探偵役、最初は妹の方かと思っていたのですが…。ただ、この探偵役の兄貴も、感情的に走り過ぎるきらいがあると感じました。せめてこいつらが、もう少ししっかりした探偵役だったら、話も締まっただろうに。 |
No.2 | 4点 | クール・キャンデー- 若竹七海 | 2002/03/18 20:12 |
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少々ネタバレします。 デリカシーの無い嫌な人物で、でも親類縁者としての付き合い上、本人に悪気が無い分も含めて、あまり多くを言えない相手を、他の登場人物が皆して殺してしまおう、という感じですか。いや、実際に手を下したのは1人ですが、第三者的立場から事件に関わる探偵役が設定されていないので、何かそう感じました。後味悪し。 そして、主人公の隠された真実(叙述トリック)にも、実は見事にだまされたのですが、これもなあ…。自分が年とったせいか、ちょっと感情移入できませんでした。 |
No.1 | 5点 | 火天風神- 若竹七海 | 2002/03/10 23:14 |
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パニックサスペンスホラーという感じでしょうか。化け物が出てくるわけではないけど、追い詰められる不条理な恐怖が主題です。一番の悪人が死ななかったのが不本意。一応ハッピーエンドなんですが、う〜ん、自分が年くったせいか、主人公の一人、14歳の少年に感情移入できなかったのがいたい。 |