皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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テツローさん |
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平均点: 7.46点 | 書評数: 108件 |
No.4 | 7点 | まほろ市の殺人 夏- 我孫子武丸 | 2002/07/14 22:30 |
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最初は主人公の友人が探偵役になるのかと思ったら、そんなこともなくて。最後、その友人の想いを、そんな風にすることないのに、と少々疑問。 ミステリとして伏線は露骨過ぎるほど張られているのに、ラストの解決はどうやってもたどり着けるものではないだろう。 この作品の見所はやはり、主人公の恋愛とすれ違い、犯人の独白とその狂気なのだろう。雰囲気は良かった。 |
No.3 | 4点 | ディプロトドンティア・マクロプス- 我孫子武丸 | 2002/04/20 19:13 |
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ハードボイルド・ミステリを意匠とした、ナンセンス・ギャグ小説、かな? これ、いいとこついてると思うが。 キャラクターは良いと思う。咲ちゃんはいい娘だし、主人公もまあ面白い。しかし、このストーリー展開、巨大カンガルー対巨大私立探偵というのは、付いて行きかねた。 |
No.2 | 5点 | 腐蝕の街- 我孫子武丸 | 2002/04/06 23:33 |
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本格とは言いがたい、近未来バイオレンス・サスペンスといったもの。ラストのたたみかけるような展開は、良かったです。 続編、まだ読んでないけど、何かボーイズっぽくなるのか?それだとやだな。 |
No.1 | 10点 | メビウスの殺人- 我孫子武丸 | 2002/03/11 23:40 |
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新本格第1期作品群の中でもベストの一つである。 犯人側のストーリーと探偵側のストーリーが、最初は交わらず平行して進み、やがて小さな接触を繰り返しながら、最後に一本の線になって解決になだれ込んでゆく。岡嶋二人の「殺人!ザ・東京ドーム」と同じような筋立てで、両作品とも何度も何度も再読しているが、それでも飽きない。 また、犯人が探偵(慎二)を認識し、「こいつに勝たなければいけない」と個人的に闘志を燃やすあたり、古き良き探偵小説時代の「名探偵VS名犯人」という懐かしくも楽しいうれしい感慨を蘇らせてくれた。もっとも、慎二の方は全然犯人を認識してないが(笑) ラスト、キャラクターそれぞれのその後を描写した短いセンテンスの連続も、「狂っているのは犯人一人だけで、世間はもう元通りだよ」と言ってるようで、サイコ物礼讃に反対の僕にとっては、理想の結末だった。 お勧めの点はほんとにたくさん。これは良かった。 |