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884さん
平均点: 5.87点 書評数: 104件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.10 6点 スペース- 加納朋子 2004/08/18 12:09
*ネタバレあります。
 『ななつのこ』『魔法飛行』の続編。駒子の話と手紙からなる「スペース」、まどかの話である「バック・スペース」、両者が重層的に重なりあって…と上手くはいけてない気もします。駒子と瀬尾さんの話に手紙はあまり必要ないし、手紙読んだ後の展開が強引なのもなんだかな、と。
 むしろバックスペースにおいて他人視点で駒子について、および周辺人物について語られたことが興味深かったり。人物に厚みが出せますからね。

No.9 6点 レイン・レインボウ- 加納朋子 2004/03/06 23:33
 高校時代のソフトボール部員の7年後の群像劇。一人称ですが視点は章ごとに変わります。最後の章の主人公は『月曜日の水玉模様』の人です。7年後に7人だから虹なんでしょうか(笑)。
 各章で語られるのは事件の一コマとその章の主人公の心情。形式としては若竹の『スクランブル』みたいな感じ。できとしてはまあまあ。この形式は2度目がないので個々の奥に潜っていけないのが難点かと。

No.8 6点 コッペリア- 加納朋子 2004/01/31 09:46
『人形』とよく似た『人形のような女』が軸になった話。
 序盤から中盤にかけて話が錯綜して取り違えるように書かれているのでご用心。そんなことしなくても、むしろ普通に時系列順に書いた方がおもしろい読み物にできたかなとは思わないでもないですが。
 たいていの主要人物には救済がありますので、安心してお読みください。

No.7 6点 掌の中の小鳥- 加納朋子 2004/01/13 23:38
 相変わらず現在はすべて丸く収まってますね。少し普段より大人向けの加納朋子がここにいます。

No.6 6点 いちばん初めにあった海- 加納朋子 2004/01/13 12:39
 関係のない話し2編かと思ったら、一作目の友人が二作目のヒロインなんですね、たぶん。
:いちばん初めにあった海
 きれいに話がまとめてあります。中盤から少し話を焦っている嫌いはありますけど。
:化石の樹
 一作目の設定を引きずりながら読んだので、悪い方に想定させといて最後にいい方にひっくり返す感じですね。この人の作風かな。
 語り調は正直苦手なんですが。

No.5 7点 虹の家のアリス- 加納朋子 2004/01/07 12:05
『螺旋階段のアリス』の続巻、ジャンルとしては連作短編集になるんでしょうか?
 相変わらずの暖かみがあり、毒もさほど強くなく、ほどよい読後感を与えてくれる作品にしあがってると思います。

No.4 7点 ささらさや- 加納朋子 2004/01/03 23:38
 読後感はわりかしいいです。若竹読んだ次なのでさっぴいて聞いてください(笑)。
 主人公は今にも折れそうな割に心は太い、という設定に見えますが、中身もポキポキ折れそうな感じです。そんな彼女が生きていけるのは周りの悪意をスルーできる心の広さと、厚意をもらえる性格の良さでしょうか。
 どうでもいいことなんですが、正直郵便配達員の兄ちゃんが話しに絡まなくてさびしいです(笑)。

No.3 7点 月曜日の水玉模様- 加納朋子 2003/12/23 00:05
 月曜日の水玉模様は、黄色の地に黒の水玉模様ですよ? 作者怒らなかったんですかね、文庫の表紙見て。
 流れもよく、普通に楽しめた一冊でした。

No.2 6点 魔法飛行- 加納朋子 2003/12/22 11:51
 ななつのこ、の続きです。より駒子の周辺にスポットが移ってますが。
 瀬尾さんの性格が『ななつのこ』よりますます希薄になっていて残念です。

No.1 7点 螺旋階段のアリス- 加納朋子 2003/12/22 11:36
 おもしろいです。
 中年探偵と少女助手の擬制的な父娘関係。最後の話しに仁木の妻と安梨沙の父と従兄が出てくるだけで、ヒロインである安梨沙が出てこず、安梨沙の内面の掘りが妻を通じてになってしまい少し薄い気はしますが、気分のいいエンディングになってると思います。

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884さん
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平均点: 5.87点   採点数: 104件
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