皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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深壬さん |
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平均点: 6.94点 | 書評数: 16件 |
No.3 | 8点 | 猫丸先輩の推測- 倉知淳 | 2004/02/19 11:35 |
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相変わらずですが、凄く楽しませてもらいました。 「カラスの動物園」「失踪当時の肉球は」のラスト。これはかなり良かった。あと、「夜届く」は意外だった。そもそも、このシリーズ(倉知氏のスタンスか?)作品は「全く無関係に近いポジの人」がラストでいきなり絡んでくる所が面白い。 あと、今回は「花見」と「サンタ」で、自分が予測した所を、思いっきり切られました。全然駄目。 んんん。猫丸先輩には振り回されてばかりですが、ついて行く価値は、存分にある気がします。 |
No.2 | 8点 | 過ぎ行く風はみどり色- 倉知淳 | 2004/01/27 15:08 |
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ほんと「やられた」って感じです。かなり。 成一の記述的な文体と、佐枝子の純真な考えからくる文体と。その構成の中から「あのストーリー」 猫丸先輩は相変わらずだし。ほほ、やられたです。 足芸は私的に、ちょっと厳しいかなぁ・・と、思ったりしましたが。 彼が自分で「やってのける」ンですからね。 ちょっと笑ったりもしましたが。 ともかく、ほんと猫丸先輩に、まんまと「ひっくり」返された。そんな感じです。はひ(笑) |
No.1 | 9点 | 日曜の夜は出たくない- 倉知淳 | 2003/12/12 18:19 |
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ミステリー分野にいて、ミステリー分野にいないような、そんな作家さん という印象がありましたね。 物語は「温厚」に近く、その物語の構成とラスト2編に関しては「巧妙」という言葉が似合う作品だと思う。 1つ1つの物語に対しても「淡々とした口調」「女性の繊細な口調」など。使い分けが凄い。その中で、崩れない「猫丸先輩」 彼の事件を解く というよりも、事件を暇つぶしに語る みたいな姿勢が、たまらなくいい。 「猫丸先輩が出てくる世界」と「猫丸先輩の世界」と。ほんと、巧妙の一言。巧妙なのに、こんなに「ほんわか」ムードの漂う物語も珍しい かと。 私的に「約束」と、「生首幽霊」のラストがすき。 お試しあれ ですね。 |