皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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じゃすうさん |
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平均点: 6.96点 | 書評数: 57件 |
No.4 | 8点 | QED 東照宮の怨- 高田崇史 | 2004/04/02 23:21 |
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点数はちょっと甘めかもしれません。 力技ですが、歴史パート部分の説得力は、それなりにあるように感じました。言霊信仰やひとつのフレーズに隠された何重もの意味についても、シリーズを追っていればある程度納得できますし。 事件の方との繋がり方はやや強引な所があるものの、本格推理の範疇ではないかと思いました。 結局、犯人はあれから……? 動機はわからないし興味ないとか言いながら、まず動機面から犯人を追い詰めていった探偵のタタルさん、ステキすぎます(笑) |
No.3 | 7点 | QED ベイカー街の問題- 高田崇史 | 2003/10/03 21:55 |
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ホームズものをあまり知らない私としては、読むにあたって勉強しなくてはいけないかな? といささか危惧しておりましたが、読んでみるとそんなこともなかったです。 この作品の魅力のひとつに、 「この世のどんな出来事であっても、それが文章になってしまった時点で、それはフィクションでしょう。(中略)この世にシーザーやシェイクスピアやディケンズの実在していた確率と、シャーロック・ホームズの実在していた確率は−−ここで実在を、客観的存在と定義するならば−−フィフティ・フィフティでしょうね」 というある人物の台詞が挙げられると思います。 作中の登場人物が、実在するものとして認識されるために、多くの作家の方々に対して、勇気を与える反面、強烈な呪縛をもしてしまう言葉ではないでしょうか。 |
No.2 | 8点 | QED 六歌仙の暗号- 高田崇史 | 2003/03/22 22:15 |
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面白かったです。途中奈々さんに突っ込まれて言葉に詰まるタタルさん、探偵役として他にあまり見ないリアクションをしていて好感度大だったり。 肝心の謎解きは、前作よりも解りやすく興味深い内容で、しかも美しいです。 ミステリ小説としても、歴史検証ものとしても、一粒で二度おいしい?シリーズかなぁ。 歴史検証の部分は、論文で発表は出来ないのかな?と妙なことを勝手に考えてます。 |
No.1 | 7点 | QED 百人一首の呪- 高田崇史 | 2002/10/31 20:30 |
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私は、いろいろでしゃばったりする女性よりも、この作品のヒロイン・奈々さんのように振り回されっぱなしの方が好感が持てました。 謎のほうも、めんどくさいと言えばそうなんですけど、それに見合うだけの感動は用意してくれていたと思います。 薀蓄についても、ちゃんとした知識や、引用に基づいていて、雰囲気を盛り上げる役割をきちんと果たしていたと思います。よって「頭でっかち」とか「冗長」には感じませんでした。 |