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たかだいさん
平均点: 5.11点 書評数: 159件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 5点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2025/02/17 19:52
高校の時に読んだ筈だが内容をまるで思い出せない、という事で図書館から借りて改めて読了
読み終えてまず、なんとなく覚えていなかった理由が分かった気がした…話が地味なんだと
門扉に閉ざされ地下に広がる迷路で構成された異質な邸宅ー迷路館という事で、そのらしさを活かした誘導トリックは面白い。次いで、真犯人が分かったと思わせてのどんでん返しは様式美のようだが「やられた」という驚きをもたらしてくれた
ミステリー小説としてもシリーズ物としても、面白い作品なのは間違いない
ただ、手堅くまとまっている分、印象・記憶には残り辛い作品でもあるようです(実際、私は文庫本のあらすじを読んでも内容が思い出せないくらいには印象に残っていなかった…)
あと、相変わらず探偵役のキャラが薄い…

No.2 3点 びっくり館の殺人- 綾辻行人 2025/02/17 10:12
「館」シリーズの一つに数えられていますが、同時に低年齢層向けに書かれたミステリー作品という事も念頭に置くべき作品です
そうは分かっていても、シリーズ好きというかタイトルを揃えるならきっちりして欲しい派の私からするとせめて文庫本などへの再録ではタイトルを「吃驚館の殺人」にして欲しかったなと益体もなく思ったりします
肝心の内容ですが、前作(「暗黒館の殺人」)のようなオカルティズムは控えめながら人間の狂気はそれなりに描写されていた印象で、その辺りにも掛かってくる本作のトリックもありきたりに感じたもののある意味言葉が出ない光景だろうなと驚きと呆れに畏怖が混ざった奇妙な感想を抱いた覚えがあります
正直あまり面白いとは思いませんでしたが、本来のターゲットである子供たちが本作を手に取って、それをきっかけに他の「館」シリーズだとかミステリー作品に触れる契機になってくれれば良いなとは思います

No.1 8点 時計館の殺人- 綾辻行人 2025/02/17 09:25
綾辻行人が手掛ける「館」シリーズで、個人的には「十角館の殺人」よりもこちらの方が好きな作品です
スケールの大きなメイントリックや、その伏線の貼り方が秀逸で、なんとか閉じ込められた地下の館から這い出た者(のちに口封じされる)のパニックに等しい驚愕のリアクションだとか、食事シーンでカップ麺が美味く感じないなんてさり気ない所まで、トリックが分かると「なるほど」と唸る部分が多分に含まれ、館シリーズとしてもミステリー作品としてもレベルが高いと感じてます
反面、キャラクターに関しては非常に曖昧で、一応、「奇面館の殺人」以外のシリーズは全て読破済みにも関わらず、メインとなる2人のキャラがイマイチ思い浮かばない。奇人変人なら良いってものではありませんが、キャラ付けに改良の余地がある気はしてます

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たかだいさん
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採点傾向
平均点: 5.11点   採点数: 159件
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