皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ROM大臣さん |
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平均点: 6.07点 | 書評数: 149件 |
No.2 | 4点 | 依頼なき弁護- スティーヴ・マルティニ | 2022/02/21 14:34 |
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法廷ミステリは、設定や登場人物のキャラクターが限られてくるジャンルだけに、型にはまりやすいのも確か。そこへ取ってつけたような家庭問題やロマンスで味付けしても、読者を捕らえ続けるのは難しい。
そういう点で、本書はダメな典型だろう。読みやすくはあるが、その分淡白で緊張感に欠けている。結末も意外性はあるが強引。 |
No.1 | 5点 | 重要証人- スティーヴ・マルティニ | 2021/11/16 14:52 |
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主人公は前作「情況証拠」と同じく弁護士のマドリアニであるが、今回は趣向を変えて、検事役を務める羽目になった彼の活躍が描かれている。
筆力は十分で、裁判と並行して新たな事実が次々と明るみに出ていく辺りは読みごたえがある。結末に意外性を持たせることも忘れていないし、元弁護士の作者らしく、検事局内の、あるいは弁護士や判事との駆け引きを批判的な視点で描いていて、そのことが法廷場面を盛り上げ、迫真性を生み出す役目を果たしてもいる。 しかし、それもいささか過剰気味に感じる。しかも生彩を欠く登場人物たちに、猟奇的な殺人、妻との不和に悩む主人公たちといったありきたりな要素が続くので、安心して読めるが刺激に乏しいと感じざるを得ない。 |