皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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まだ中学生(仮)さん |
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| 平均点: 6.58点 | 書評数: 125件 |
| No.2 | 7点 | 呪いを解く者- フランシス・ハーディング | 2025/10/22 20:41 |
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| 沼の森が広がるラディス国では、強い憎しみに囚われた者が他者を異形のものに変える「呪い」が横行していた。
主人公は呪いの糸をほどく能力を持つ少年ケレン。かつて呪いをほどいてやった少女ネトルとの、恋愛を超えた相棒感に惹かれる。行く先々で悩める人たちの依頼を解決するミステリ的な読み味も小気味いいが、やはり最大の魅力は、まるでそれそのものが一つの生命体であるかのような沼地の存在感という幻想味。呪い、そして赦しと救いというテーマとの相性もよく、ずしりと重い読後感。 |
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| No.1 | 7点 | 嘘の木- フランシス・ハーディング | 2024/02/07 21:09 |
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| 高名な博物学者の父に嫌疑がかかり、イギリス本土から家族で人里離れた島に身を隠した十四歳のフェイス。だが父が謎の死を遂げ、少女は敵だらけの島でひとり、真相を暴く決意をする。
嘘を養分にして育つ木をめぐり、科学と宗教の関係という西欧社会の根源的問いに斬り込みながら、ヴィクトリア朝時代の女性の抑圧を逆手に取り、従来の少女探偵小説を現代的に書き換えたファンタジー冒険小説。 |
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