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MS1960さん
平均点: 6.68点 書評数: 37件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 5点 むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 2017/06/25 22:33
【ネタバレあり】状況設定は面白いと感じたが、一方で、縁もゆかりも土地に”墓”としての”家”を建てるってことは相当無理のある設定。冒頭のプロローグが意味を持っているかと思い、読んでいる最中もたびたびプロローグに戻って意外な結末の可能性を探ったが、結局あまり関係がなかった。タイトルの”むかし僕が死んだ家”の”僕”って誰のこと?作中の少年?作中のおたいさんの娘(=主人公女がそうだと思っていた自分。実際には違ったが)おそらく後者だとは思うが、いまひとつぴんと来ない題名。

No.7 5点 放課後- 東野圭吾 2017/04/22 14:50
【ネタバレあり】まあまあかな。結末に大きなインパクトがなかった。途中の伏線で奥さんが絡んでいることは想定できたし。刑事のハンカチが妙に白かった、というのは伏線ではなかったのね。奥さん、刑事、はたまた生徒たちが一蓮托生で犯人は主人公その人、というシナリオを想定したが外れた。

No.6 7点 十字屋敷のピエロ- 東野圭吾 2017/03/21 17:29
真犯人とそこにいたる論理の筋道には、正直驚きがあまりなかった。しかし、ピエロが醸し出す不気味さと、十字屋敷の十字屋敷たる構造を活かした物理的トリック、そして、最後に探偵が示した更なる奥にある真相の可能性とそれを示す登場人物がピエロに語った一言、は十分魅力的であり面白かった。総合的にはこの点数で良いのかなと。

No.5 5点 白馬山荘殺人事件- 東野圭吾 2016/12/19 18:32
凝った作品で舞台設定もまあまあなんだけど、暗号のトリックも密室のトリックも「へー」という感じで驚きがなかった。最後の英国人婦人との関わりの部分も良く分からなかった。ですけど、楽しめなかったかというと、まあ楽しめた、といった印象です。

No.4 6点 回廊亭の殺人- 東野圭吾 2016/11/16 10:25
≪ネタバレあり≫事件の構図を根底から覆す結末部分はなかなかのもの。復讐の対象が●●ではなく実は正反対?の▲▲であったという事実。▲▲に対する文中の叙述表現の巧みさ(例:「綺麗な人・・」)。但し、冒頭の出火事件の部分は主人公と▲▲との絡みがなく不自然さはぬぐえない。読んでいて状況がイメージできなかったのはマイナスポイント。しかし、総合的にみるとこの点数はあって良いと思う。

No.3 10点 白夜行- 東野圭吾 2016/08/06 17:36
途中でほぼ事件の全体構造や主要人物二人の関係性が見え、結末的にも、いわゆるどんでん返し(意外な犯人、意外なトリック)といったものはない。にもかかわらず、中盤以降、読み進めれば読み進めるほど「更に読み進めたい」と思わせる魅力を持つ作品。ラストで少女がサンタクロースから切りえのトナカイをもらったことを話す部分では鳥肌がたってしまった。間違いなく、傑作。ササヅカ元刑事がいい味を出している。

No.2 9点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2016/05/28 22:13
途中で先の展開がある程度予想できますが(その点で-1点)、それでも、オリジナリティの髙い完成した作品といえます。「何も足さない、何も引かない」という昔のウイスキーの宣伝をほうふつとさせる作品です。類似の「ある閉ざされた・・」よりこちらの方が上かな。

No.1 8点 容疑者Xの献身- 東野圭吾 2016/05/28 19:09
「◎◎違い」「▲▲違い」という2つのミスリードは恥ずかしながら最後まで気づきませんでした・・。難点をあげれば石神が女性を一目見ただけで好きになったという部分が人物の特性上恋愛の動機としてはやや弱いこと、中盤部分で登場人物の誰が事件に関する情報で何を知っていて、何を知っていないの、という部分の整理が煩雑なこと、石神が●●を犯すということへの違和感、でしょうか。でも、推理小説として十分に楽しめる作品です。

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MS1960さん
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採点傾向
平均点: 6.68点   採点数: 37件
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