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MS1960さん
平均点: 6.68点 書評数: 37件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 5点 バラ迷宮- 二階堂黎人 2018/03/23 13:05
本格の雰囲気を出した6つの物語。個人的には、トリックや複線、意外な結末といった本格の要素を考えると、「薔薇の家の殺人」と「変装の家」が好み。
<ネタバレあり>
但し、「薔薇・・」に関しては、あそこまで手の込んだ方法で殺人をするのかは疑問。証人である妹が姉の動きを全て見ている、という前提が必要だが、その確率は限りなく低く、一瞬でも見逃せば証人としての機能しなくなってしまう。「サーカス・・」は物語としては面白いがグロテスクでトリックも凡庸。「炎・・」はあまりに非現実的。「喰・・」は物語としては面白いが意外性はあまりない。「ある・・」はダイイングメッセージを使った意欲作だが、これまた意外性があまりない。

No.2 6点 鬼蟻村マジック- 二階堂黎人 2018/03/02 22:32
オーソドックスではあるが十分楽しめた。
以下、ネタバレあり
戦前の密室事件のからくりはすぐに分かった(双子の小人、雑技団・・)。現代の密室(静子さんのケース)の箪笥のトリックはなかなかのもの。なるほどね、といった感じ。但し、事件全体の構図や第一、第三の事件のからくりははっきりいっていまひとつ。人間関係が複雑な割には、真相はシンプル。地方の旧家を舞台とした設定は、雰囲気もあり、GOOD。多少のしょぼさはあっても、これが本格の王道といった作品。

No.1 7点 諏訪湖マジック- 二階堂黎人 2017/03/18 14:16
【ネタバレあり】最後に明かされる2つの意外性が良かった。ひとつは、なぜ死体を陸橋から線路に投げ落としたのかという理由、もうひとつは意外な共犯者。ただ、最初の死体投げ落とし事件の現場の物語と中盤以降の探偵が登場してからの物語の雰囲気があまりにも違い過ぎるのが難点。前半の物語の要素(警察のセクショナリズムの強さ)が事件全体に大きく影響していたことが最後に明らかになるのだが、それにしても違い過ぎる。前半登場した生島刑事の存在って結局なんだったの?という感じ。それから、実の父を娘があんなに簡単に見捨てるのかなあというのも違和感があった。とはいっても、でも全体としてはかなり楽しめました。

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MS1960さん
ひとこと
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好きな作家
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採点傾向
平均点: 6.68点   採点数: 37件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(8)
吉村達也(5)
二階堂黎人(3)
鮎川哲也(2)
島田荘司(2)
今邑彩(2)
法月綸太郎(2)
綾辻行人(2)
折原一(2)