皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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風桜青紫さん |
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平均点: 5.62点 | 書評数: 290件 |
No.5 | 5点 | 十字屋敷のピエロ- 東野圭吾 | 2016/01/15 01:27 |
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人形の視点というメタ要素を持ち込んだなかなかの野心作。しかしそれを生かすにはやや技術力不足だったというところか。人形の超然とした視点は不気味な雰囲気を生み出すのに十分だったと思うが、キャラクターのテンプレぶりを見るに、東野圭吾はあまりに誠実に本格ものを書こうとしていたのだと思う。これが綾辻だったら、もっといかにもな飾り立てを用意してごまかしていただろうけど。ともあれ、後の某東野作品や麻耶雄嵩の作品群に代表されるようなメタトリックものの先駆けになった作品としては注目に値するだろう。それにしても、これを大真面目に「特筆すべき点がない平凡な作品」と書いてしまうような質の低い読者がいるのは悲しい限りだが、まあ、きっと不幸な読者なのだろう。 |
No.4 | 5点 | 白馬山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2016/01/15 01:16 |
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東野圭吾が百合好きなのはよくわかった。道具仕立ては悪くないし、トリックもアイデアにあふれてるけど、やっぱりまだまだチープな感じ。東野圭吾のこの手の本格作品でもインパクト不足な感じでした。 |
No.3 | 4点 | 学生街の殺人- 東野圭吾 | 2016/01/15 01:11 |
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なんだか退屈だった。いや、謎解きは『放課後』と『卒業』に比べても本格度が高いし、青春ものとしてもなんかいろいろアイデアを出していった感じだろうけども、いまいちどこを面白がればいいかわからなかった。小説としてはまたそんなにうまくない感じがする。主人公の青臭いというかナルシスト臭い語りもちょっとね……。困ったらとりあえず外国行っとけというノリがぼくにはよく理解できないです。警視の妙な万能ぶりがちょっと面白かった。『アクロイド殺し』のトリックはそこが主戦場じゃないんだから見逃してやろうよ……。 |
No.2 | 5点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2016/01/15 01:03 |
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W村上の若者小説からちょこちょこ要素をとってきたようなエセ友情小説。トリックはなかなかアイデアにあふれ、初期の本格志向の東野圭吾を見せてくれるが、まだまだぶっきらぼうな感じ。内容に大して絡むわけじゃないし、トリックをお披露目したかったというような印象だった。まあ青臭いころの加賀さんを楽しめたということで……。 |
No.1 | 5点 | 放課後- 東野圭吾 | 2016/01/15 00:56 |
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トリックよりも犯人の動機のほうがよっぽど印象に残る。これに限らず、女子高生とキスするだの、デートにさそわれるだのなんともせこいスケベさが漂う作品だ。しかしまあ、このチープさがなんかほっこりするし、飾り気のない密室トリックも好印象。そこそこ楽しめた。とはいえラストの「なんか意外性欲しいよね」的なとってつけたようなオチはいただけないけど。 |