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初老人さん
平均点: 6.80点 書評数: 130件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.5 7点 杉下右京のアリバイ- 碇卯人 2020/02/02 08:33
テレ朝のテレビドラマ相棒の主人公杉下右京が、単独で捜査するオリジナル小説の4作目。
今回は、ロンドンで起きた奇術師の消失のトリックを解き明かす「奇術師の罠」、香港で起きた連続殺人の謎を追う「シリアルキラーY」の2作品だ。
両者ともアリバイが絡んだ、中々興味深い内容となっている。

No.4 7点 杉下右京の密室- 碇卯人 2018/12/05 12:22
テレビドラマ「相棒」の主人公杉下右京が単独で2つの密室殺人を解明するシリーズ第三弾。
一つは大学時代の友人からパーティーに誘われ海中展望室を見学の後そこで起きた殺人事件を解明する『大富豪の挑戦状』、二つ目は被害者特注のクライミングジムで起きた、天窓に小さな穴が開いているのみの密室殺人を解明する『壁』の中編二本である。
『大富豪の挑戦状』は、密室殺人もさることながら容疑者の数が多く絞り込みには難儀するだろう。
『壁』は一読しただけで忘れられないような密室の作られ方が印象的である。

No.3 6点 杉下右京の冒険- 碇卯人 2016/06/12 21:04
テレビドラマ「相棒」の主人公である杉下右京が相棒不在時に単独で活躍するシリーズ第二弾。
今回は、刑事部長より三宅島にて溺れ死んだ釣り人の検視の命を授かり三宅島空港に降り立った右京。事故か他殺か?判然としないまま、やがて事件を解くカギは18キロ離れた御蔵島にあることが見えてきてー『紺碧の墓標』
証拠品を返却するため、韓国ソウルへ飛んだ右京。そこで耳にしたUFO目撃事件と野鳥の大量死の間に意外なつながりがある事が分かりー『野鳥とUFO』
の中編二話を収録。
前回よりも本格度は落ちるが充実の内容で、特に第二話の真相には当然の事ながら思い至らなかった。声だけの登場ながらあのキャラクターが出てくるというのもファンにとっては嬉しいサービスだ。

No.2 6点 杉下右京の事件簿 - 碇卯人 2016/03/22 16:21
ご存じテレビドラマ相棒の主人公である杉下右京が相棒の不在時に単独で活躍する、オリジナル小説の第一弾が本書である。
今回は遠く日本を離れスコットランドの蒸溜所の蔵で起きた奇怪な密室事件、或いは事故を扱う「霧と樽」、奄美大島にて確保された暴力団員の護送を依頼された右京だが、現地で思わぬ事態に見舞われ―といった展開を見せる「ケンムンの森」の中編2話を収録している。
「霧と樽」の密室を形作った核は多くの方が比較的容易に見当がつくかもしれない。だが細部の手順迄をも見抜くのは非常に困難である。それと比較して「ケンムンの森」の真相の難易度は低めに設定されている。
総括としては相棒ファンの方もミステリファンの方も両方満足させるようにツボを押さえた作品である事に間違いない。

No.1 6点 杉下右京の多忙な休日- 碇卯人 2015/12/30 13:29
ジャンル分けで警察小説にするか迷いましたが、読んでみると案外真っ当な推理小説だったので『本格/新本格』に区分けする事で決着を見ました。
ご存知相棒の主人公である杉下右京が遠く日本を離れてアラスカのジュノーで活躍する「哀しきグリズリー」、北海道の知床連山で起きた不可解な事象に挑む「天空の殺意」の中編二編が収録されたシリーズ第5弾。
流石に現役バリバリのミステリー作家が執筆しただけの事はあり、一作目では終盤に差し掛かり密室殺人が登場するなどサービス精神旺盛。二作目で扱われているのは悪意の連鎖とでもいったもので、読後なんともやるせない気持ちにさせられます。
重苦しいミステリー作品から離れてひと息つきたい、という時に軽く読むには最適の一冊でしょう。

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初老人さん
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採点傾向
平均点: 6.80点   採点数: 130件
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