皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
初老人さん |
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平均点: 6.80点 | 書評数: 130件 |
No.8 | 7点 | 絃の聖域- 栗本薫 | 2019/12/18 17:36 |
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栗本薫さんの小説の中で、仮面舞踏会と双璧をなすのがこの作品だと思う。
少年愛の描写はあるが、それだけで読まないのは余りに勿体ない。 |
No.7 | 5点 | タナトスゲーム 伊集院大介の世紀末- 栗本薫 | 2019/12/18 17:24 |
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始めに言っておきますと、僕はやおいというものに全く興味がありません。それでも栗本さんの作品には少年愛等の要素が多いので…抵抗感を感じつつも読み進めました。結論から言うと、これはミステリではありません。
苦手な方は、スルーして下さい。 |
No.6 | 7点 | 木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅- 栗本薫 | 2015/01/04 01:37 |
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伊集院大介シリーズ事実上最後の長編作品。
あるうららかな春の日の午後、伊集院は住宅街の散策を楽しんでいた。 そんな時、あるちょっとしたきっかけが元で品の良い老婦人とそのお手伝いと知り合う。 この瀟洒な住宅街では3件の幼児失踪、殺害事件が未解決のままであり、人びとの心に暗い影を落としていた。 トリックというよりは誰にでもある心の闇、静かで穏やかな世界観を描き出す事に成功しており、シリーズの最後を飾るのに相応しい静謐感漂う作品に仕上がっている。 |
No.5 | 5点 | 天狼星- 栗本薫 | 2014/08/24 00:51 |
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伊集院大介と宿敵シリウスとの死闘の幕開けを告げる一作。 業界の関係者しか集う事を許されないパーティーの情景だとか、普段そういった事に縁もゆかりもない私のようなものにとっては大変に興味深く、じっくりと読み進めた。
シリウスのキャラクターも強烈だが、刀根一太郎の境遇に思いを馳せ、思わず同情してしまう自分がいた。 |
No.4 | 6点 | 女郎蜘蛛 伊集院大介と幻の友禅- 栗本薫 | 2014/06/10 01:32 |
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(多少ネタバレ気味)
女郎蜘蛛として生きてきてこの物語において中心的な役回りをする事になる人物により、女郎蜘蛛への歪んだ恋愛感情を利用され道具として汚れ仕事をさせられる人物の心情を思うと なんだか哀れでもあり、滑稽でもあった。 ミステリ部分としては女郎蜘蛛の正体は明白であるため、彼女の[道具]の正体を示す ダイイングメッセージの解明という所にあると思うのだが、単純でありながら説得力があって良かったと思う。 物語は女郎蜘蛛の呪いは解けた、と宣言して終わるが、そこが 唯一の救いだったように思った。 |
No.3 | 7点 | 早春の少年 伊集院大介の誕生- 栗本薫 | 2014/04/25 01:06 |
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伊集院大介の探偵としての覚醒に立ち会える。これは伊集院ファンにしてみれば垂涎の一冊と言えるのではないだろうか この作品内での伊集院はまだ14歳だが、既に大人をも凌駕する洞察力を持ち合わせている。
そんな伊集院が最初に手掛ける事件は、動物の虐待死、バラバラ死体、一家六人惨殺事件と 次第にエスカレートする同一犯による凶行。伊集院が親友の及川とともにたどり着いた事件の驚愕の真相とは。ぜひ実際に読んで確かめてみる事をオススメします。 |
No.2 | 7点 | 魔女のソナタ 伊集院大介の洞察- 栗本薫 | 2014/04/17 07:30 |
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殺人(と言えるのだろうか)方法の不完全さやあからさまな遺書の存在など、さまざまな瑕疵があるにも拘らずこの本を支持してしまうのは何故だろう。おそらく性に対する個人の格差や人間とはランキングを付けられたがる生き物、という作品内での指摘が当時の私の痛い部分を正確に突いていたから、という気がする。 |
No.1 | 9点 | 仮面舞踏会 伊集院大介の帰還- 栗本薫 | 2014/04/16 20:37 |
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この作品を読んだのはもう10年以上も前の事だが、真相の意外性、ネット社会の闇、そして課題を浮き彫りにしていると いう点により今でも強く印象に残っている。 |