皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
∠渉さん |
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平均点: 6.03点 | 書評数: 120件 |
No.3 | 5点 | ナイト・ソウルズ- アンソロジー(海外編集者) | 2015/01/31 23:55 |
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マキャモン『夜襲部隊』、F・ポール・ウィルソン『ソフト病』、ハーバート『モーリスとネコ』、ブロック『ささやかな愛を』、モンテレオーネ『夜は早く凍てつく』、アラン・ロジャース『死からよみがえった少年』、キング『ポプシー』あたりがハイライトかな。ホラー、SF、ポエム、ギャグ、ファンタジー、よくわからんやつ(『スプラッタ』ってやつ)等々、22本バラエティに富んだラインナップなので、当たり外れはあるかもですが、私的にはまぁまぁ満足のアンソロだった。 |
No.2 | 4点 | ナイト・フライヤー- アンソロジー(海外編集者) | 2015/01/08 20:54 |
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アメリカでは著名なモダン・ホラーの作家さんたちが集結したホラーアンソロジー。
とはいえそのうち半分くらいの作家さんは日本で紹介された形跡がほとんどなく(∠渉調べ)、自分も疎い方面なので、知っている作家はキングとストラウブとバーカーくらいでした。 キングの短編はお得意の現代版・吸血鬼でキングファンにとっては馴染みやすい作品だった(『ナイト・フライヤー』)。一方、ストラウブの短編はものっそい気持ち悪いストーリィなんですが(ゲイでロリコンのおっちゃんが×××をしてます)出来が良いからアリとしかいえないこのもっさり感(『レダマの木』)。 そんな中、私的に一番良かったと感じた作品はデイヴィッド・マレルの『オレンジは苦悩、ブルーは狂気』。ある画家に魅了された批評家や画家が次々にイカれてしまう物語。神経症、強迫症はスリラーではよく扱われるテーマですが、この中編はうまくそれが調理されていて、怖かったです。 とまぁ良い作品もいろいろあったんですが、如何せん読解力が無いものですから、全体の流れにいまいち乗り切れなかったのが悔やまれるところでした。独特な言い回しのオンパレードで疲れてしまった部分もあったし。なのでこの評価は自分に対しての「イマイチ」です。 |
No.1 | 6点 | レベッカ・ポールソンのお告げ-13の恐怖とエロスの物語- アンソロジー(海外編集者) | 2014/10/21 22:21 |
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「セックスのない恐怖小説は存在するのか」という話から始まったアンソロジー企画。でもって結論は、どうやら無かったようです(笑)。まぁそんなことも無いとは思いますが、少なくとも恐怖小説の根底には「愛」があるとは思います。家族の愛、博愛主義、ラブ&ピース・・・だがしかし!とくに男女の愛は恐怖が棲みついてるようです。こわいなぁ。表題作の『レベッカ・ポールソンのお告げ』なんかはキングらしすぎて逆に面白いんですが、『建築請負師』のようなゾクゾクなホラーもあるし、と思いきや『死神と独身女』みたいなまさかのエロギャグ短編(!)があるし、ひとえにエログロホラーといっても、こんなにあなどれないとは。 |