皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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アイス・コーヒーさん |
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平均点: 6.50点 | 書評数: 162件 |
No.7 | 4点 | バリ3探偵 圏内ちゃん- 七尾与史 | 2014/10/28 19:40 |
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引きこもりでコミュ障、バリ3じゃないと生きていけない忌女の圏内ちゃんが、女性の左手ばかりを狙う猟奇殺人鬼を追う。
ラノベかそうでないかでひと悶着あった、新潮文庫の新レーベル「新潮文庫nex」から発売された一冊。驚異的な捜査能力でネットのマナー違反者を吊し上げていく圏内ちゃんが、苦手なコミュニケーションを避けながらも犯人を見つけるため尽力するという内容。 ストーリーとしては面白く、相変わらず読みやすいのかった。小学生が××××…というのは狂気を感じるが、割とほのぼのした捜査側とのいいギャップになっていた気がする。結末は予定調和だが、まぁキャラノベの一種と考えれば…。 しかし、ミスリードや伏線が分かりやすすぎるのはいいとしても(それでも本作は著者の努力が感じられた方)、終盤の展開が詳しく説明されずに幕切れとなったのが残念。これでは手抜きじゃないか。 続編の予定もあるようだが、読むかどうかはとりあえず保留。 |
No.6 | 3点 | 山手線探偵2- 七尾与史 | 2014/03/06 22:33 |
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やまたんシリーズ第二作。相変わらず山手線を舞台に霧村、シホ、ミキミキの三人が謎解きに奔走する。今回は初恋の想い人捜しから、スリーピングマーダーを解決。
今回は冗長だった印象。第一、伏線の一つもない無駄話が多すぎる。時代考証無視の「学童疎開」回想シーンはまだしも、ミキミキの執事シーンもメイドカフェのくだりも関係ないじゃないか!果たして「やまたんの偽物」の話も演出になったかどうか…。そして、真相も予想はつく。あれだけ思わせぶりに伏線を振りまいていれば、わかるはずだ。 さらには、山手線沿線薀蓄と本編が完全に分離し、次回作ではどうなることやら。というより3が出たとしても読むかどうかわからない。本作最大の功労者は見事にボケを連発したボギー少年だろう。そして、著者の地元愛に感服。 |
No.5 | 4点 | 山手線探偵- 七尾与史 | 2014/03/06 22:18 |
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山手線を事務所にする探偵の霧村雨、小学生助手の道山シホ、自称ミステリ作家のミキミキこと三木幹夫の三人が難事件に挑むシリーズ第一作。通称「やまたん」。
山手線で起こった痴漢冤罪から始まり、過去に起こったある事件の真相を暴いていくストーリー。一見「日常の謎」のような雰囲気ではあるが、人もちゃんと死ぬ。ただ、ミステリとしての意外性を追求してはいけない作品。伏線回収は著者の持ち味が出てよかったが…登場人物たちのボケはそれなりに笑えたから良しとしよう。 ところで、真相が案外ブラックなのはどうなんだろうか。 |
No.4 | 3点 | 死亡フラグが立つ前に- 七尾与史 | 2013/12/12 11:01 |
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シリーズ初の短編集。ノストラダムスの大予言にある人類滅亡を阻止するために出遭ったばかりの陣内・本宮コンビが奮闘する「死亡フラグが立ちましたのずっと前」、ターゲットを殺すまで追いかけてくる謎の『狩猟者』と親子の逃走劇を描く「死亡フラグが立つ前に」など四編。
果たしてこのシリーズはどこへ行くのやら?短編の内容は特徴がないものが多く、マンネリ化しているように思える。この四作品だけで本にしたのは失敗じゃないか?緩やかにクオリティが下がっている。 最後の「ドS編集長のただならぬ婚活」は作者の長編「殺戮ガール」とのコラボだが、次回作の長編がこんな展開になるとすると…ネタ尽きてません? |
No.3 | 4点 | 死亡フラグが立ちました! カレーde人類滅亡!?殺人事件- 七尾与史 | 2013/12/11 19:05 |
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マヤ文明の2012年の人類滅亡予言になぞらえて、人類の滅亡をたくらむ魔女一族と、貧乏ライター・陣内、天才投資家・本宮が戦う。
前回はバカミスっぽい展開だったが本作でいよいよ魔法を認めるようになる。果たしてそこに納得できるかどうかだが…本作品はそれ以前に作品の展開がパッとしない。あまり大きな展開をせずにそのまま終わった感じだ。前作の勢いは取り戻してほしいと思うのだが、今後どうなるだろう? |
No.2 | 3点 | 殺しも芸の肥やし 殺戮ガール- 七尾与史 | 2013/08/11 20:58 |
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遠足に行った女子高のバス一台が失踪し、その後運転手含め白骨死体で発見された怪事件。姪をなくした刑事は、「スぺクター」と呼ばれる殺人鬼が関わっていると睨み、捜査を開始する。「スペクター」は自身の夢を達成するため、自分の正体を暴こうとする人物たちを、次々と殺害していた。
帯やあらすじでネタを割っていたのは残念。しかし、大がかりなトリックやそれらしい結末は存在せず、ただ殺戮ガールのかつての犯行とそれを追う刑事や探偵の姿が描かれるだけ。ユーモアのあるところもあったが、作者の「ドS刑事」もののように、作品をひっっぱっていけるだけのものになっていない。 「ドS刑事」の雰囲気かと思っていたが予想を裏切られた。 |
No.1 | 5点 | ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 - 七尾与史 | 2013/08/11 20:45 |
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人気番組のクイズ王を始め、クイズ関係者が次々と残虐に殺されていく謎を、ドS刑事こと黒井マヤと語り手の代官山が解決するというストーリー。
前回よりマヤのドSぶりがわかりやすくなり、ドMキャラの浜田も登場したことでより面白い話になった。しかし、内容は総合的に見てこの点数。 次回作では内容重視でお願いしたい。 |