皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
TON2さん |
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平均点: 5.65点 | 書評数: 330件 |
No.11 | 4点 | 空海 七つの奇蹟- 鯨統一郎 | 2013/03/14 18:41 |
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NONNOVELS
ぼろをまとった修行僧・真魚(後の空海)が、四国で大剣を飛ばしたり、死んだ子どもを蘇生させたり、離れた場所から額に文字を書くなどの奇蹟を起こします。 しかしこの奇蹟は皆トリックだったというのですが、それが少々ショボイ内容で、お手軽ミステリーです。 |
No.10 | 5点 | すべての美人は名探偵である- 鯨統一郎 | 2013/02/28 18:44 |
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光文社文庫
(ネタバレ) ユーモアミステリー。トリックも、アリバイが映写機を使ったビデオと後催眠による〇〇というのではイマイチです。 歴史の謎の「ずいずいずっころばし」が徳川家光の秘密を表しているというのも牽強付会です。 |
No.9 | 2点 | 白骨の語り部- 鯨統一郎 | 2013/01/03 21:25 |
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中央公論新社
この作者としてはまともなミステリーですが、トリックもプロットもイマイチです。2時間ドラマ並。 |
No.8 | 6点 | なみだ特捜班におまかせ!- 鯨統一郎 | 2012/12/19 20:37 |
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NON NOVELS
前作では診療所の所長でしたが、今作ではその能力をかわれ警視庁の特捜班に臨時職員として加わり、迷宮入りしている難事件を解決します。 ここで紹介される人間心理は類型的で幼稚なものだと思いますが、この作品の楽しさはキャラクターにあります。二十歳を超えているのに高校生にしか見えない容姿と、ぱっとしない性格。彼女のとぼけた感じと、それを取り巻く人々の思いが面白い作品です。 |
No.7 | 3点 | 北京原人の日- 鯨統一郎 | 2012/12/11 19:34 |
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講談社文庫
戦争中の日本軍の特殊諜報部隊の謎を追うことにより、日中戦争開戦時に中国から消えた北京原人の化石と国鉄総裁轢死事件の下山事件がつながる。 歴史のトンデモ解釈というのは、この作者の得意分野ですが、短編だとキレがいいのに、長編はいただけません。 |
No.6 | 5点 | 金閣寺に密室 とんち探偵一休さん- 鯨統一郎 | 2012/12/10 17:45 |
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NONNOVEL
天皇の位をわが子に継がせ、天皇家の簒奪を図った足利三代将軍義満の死の謎を、一休さんが解きます。 トリックはお粗末だと思います。むしろ、題名に密室とうたっていることがトリックなのではと思いました。 寺の小僧たちと一休さんの姿をユーモラスに描き、ライトノベルとしてはまあまあかなと思います。 |
No.5 | 6点 | なみだ研究所へようこそ!- 鯨統一郎 | 2012/12/10 17:21 |
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祥伝社文庫
全くとんちんかんな感性を持った女性が主人公という点では、北村薫のお嬢様探偵と似ています。(しかし、こちらのほうは容姿は地味ですが・・・)語り口に嫌みがなく、ライトな感じで、中学生の娘も読んでいました。 |
No.4 | 5点 | タイムスリップ釈迦如来- 鯨統一郎 | 2012/12/02 17:30 |
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講談社NOVELS
仏陀のいた頃のインドにタイムスリップしてみると、仏陀は優柔不断なオカマだった。老子やソクラテスを弟子にして、仏教は世界宗教になっていく。 くだらない内容ですが、仏教の基本的考え方はきちんとおさえられています。 作者に力量がないと読むに耐える作品にはなりません。 気楽に読めて、ちょっと知的でおもしろい作品です。 |
No.3 | 6点 | 新・世界の七不思議- 鯨統一郎 | 2012/11/26 20:45 |
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創元推理文庫
「邪馬台国はどこですか」の世界バージョンで、バーに集う美貌の歴史学教授早乙女静とフリライター宮田が世界史に新解釈をなす趣向です。 世界の七不思議を扱いながら、ストーンヘンジの石柱は天を支えるためのもので日本の神社の鳥居につながっているなど、微妙に日本との関係づけをしています。 これもけっこうおもしろいと思いました。 |
No.2 | 5点 | タイムスリップ森鴎外- 鯨統一郎 | 2012/11/25 16:56 |
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講談社NOVELS
(ネタバレ) 大正11年から80年後の平成の渋谷道玄坂にタイムスリップした森鴎外こと森林太郎。渋谷で知り合ったマイクロミニの女子高生とともに、自分を殺そうとした犯人を探り、さらに文壇の秘密をも探ろうという話です。大正末期から昭和にかけて活躍した作家たち、芥川龍之介、太宰治、小栗虫太郎、小林多喜二、直木三十五、中島敦らが皆30~40歳代前半で死んだのは、誰かに殺されたのではないか。その犯人は、探偵小説の大家だという話です。 鴎外が、携帯電話、コンビニ、テレビ、ワープロ、パソコン、ウォークマン、ラップ、スポーツジムなどに次々と順応していく過程が面白かったです。 また、現代の若者は見た目は無気力で無責任ですが、実は思いやりも行動力もあるというのが楽しいです。 肩ひじ張らずに読めます。 |
No.1 | 8点 | 邪馬台国はどこですか?- 鯨統一郎 | 2012/11/19 19:23 |
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創元推理文庫
従来の通説を超えた新説・珍説による歴史検証バトル。バーのカウンターで行われる形式です。短編のため検証の底は浅いものですが、思わず本当かも?と思わせるところが作者の力量です。こういう作品は作者にとって極めてリスクの大きいものだと思いますが、これぐらいの説得力があれば、もっともっと読みたいと感じました。 |