皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
TON2さん |
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平均点: 5.65点 | 書評数: 330件 |
No.22 | 3点 | カンナ 戸隠の殺皆- 高田崇史 | 2013/01/23 18:33 |
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講談社NOVELS
そんなに面白くはないとわかっていても、どうしても読んでしまうシリーズです。よっぽど本屋で買おうと思いましたが、図書館にありました。読み終えて、買わなくてよかったと思いました。 天照大神と天岩戸に関する考察です。 |
No.21 | 3点 | カンナ 奥州の覇者- 高田崇史 | 2013/01/21 18:56 |
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講談社NOVELS
この作者の本はついつい買ってしまいますが、内容が薄いです。満足できません。 |
No.20 | 5点 | QED 出雲神伝説- 高田崇史 | 2013/01/21 18:43 |
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講談社NOVELS
出雲とは、島根・鳥取ではなく、奈良にも兵庫にもあるそうです。記紀の国譲りの出雲は、はたしてどこなのかという謎です。 あいかわらず殺人事件はちゃちで、ご都合主義です。 |
No.19 | 3点 | カンナ 吉野の暗闘- 高田崇史 | 2013/01/17 18:31 |
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講談社NOVELS
ついつい読んでしまうシリーズですが、中身が希薄です。また、必ず起こる殺人事件もとってつけたような感じで、特に今回はこんなことで人を殺すのか、ましてや実の子をと思ってしまいました。 作者の引き出しがなくなってきたのではないでしょうか。 |
No.18 | 5点 | カンナ 天草の神兵- 高田崇史 | 2013/01/17 18:27 |
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講談社NOVELS
カンナシリーズ第2作。舞台は天草。 天草四郎は3人の姉がいる四男だったのになぜ四郎なのかという謎が解かれます・また、天草の乱は領主の苛斂誅求による百姓一揆の側面と、キリシタン弾圧によるキリシタンの蜂起の側面がありますが、幕府は一貫して百姓一揆として扱ったということです。 1作目の「飛鳥…」に比べると、謎解きと民俗学的興味が格段に落ちます。 |
No.17 | 7点 | カンナ 飛鳥の光臨- 高田崇史 | 2013/01/16 18:45 |
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講談社NOVELS
QEDの作者の新シリーズですが、同じように歴史・民俗学に関するものを扱っています。 この作品では、聖徳太子の正体ついて考察し、大化の改新について通説の逆の見方を示しています。 QEDの桑原崇のマニアックな薀蓄よりは分かりやすく、面白いと感じました。 |
No.16 | 4点 | 毒草師 白蛇の洗礼- 高田崇史 | 2013/01/15 18:42 |
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朝日新聞出版
シリーズ2作目で、もう飽きてしまいました。 トリックの設定に無理があると思います。また、登場人物のお茶会での自殺もいただけません。どう考えても死ぬほど追いつめられているとは思えません。 |
No.15 | 6点 | QED Another Story 毒草師- 高田崇史 | 2013/01/15 18:22 |
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幻冬舎
QEDシリーズのキャラクターの一人「毒草師」を自称する御名形史紋が探偵役です。 本体のシリーズと同じ民俗学的知識による謎の解明で、鍛冶神である一つ目小僧や一本足の化け物、殿上人以外は人でなしとする平安朝の常識など、すでにQEDで語られた内容と重複していますが、こういう内容は好きなので、結構楽しめました。 御名形史紋の特異なキャラが秀逸です。 |
No.14 | 6点 | QED ~flumen~ 九段坂の春- 高田崇史 | 2013/01/07 01:33 |
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講談社NOVELS
「九段坂の春」「北鎌倉の夏」「戦争時の秋」「那智瀧の冬」の4編で、QEDシリーズの登場人物たちの若いころの様子を描いた連作短編集です。 いつものようにタタルが自らの薀蓄を一方的に語るわけではないので、今までの作品より読みやすいと思います。 九段坂では三島由紀夫の豊饒の海第4巻「天人五衰」がなぜほかの巻より短いのか、北鎌倉では護良親王の話が、浅草寺では浅草あたりが鋳物師の本拠地であったという由来が、那智瀧では補陀落渡海の話が語られています。 |
No.13 | 7点 | QED 諏訪の神霊- 高田崇史 | 2013/01/03 21:14 |
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講談社NOVELS
このシリーズは新作が出ると必ず読みますが、近ごろは消化不良で読後感がすっきりしないものが多かったのですが、今回は諏訪大社の謎ということで面白かったです。 殺人事件はいつも通りつけたしですが、諏訪の血にまみれた歴史が興味深いものでした。 |
No.12 | 5点 | QED ~ventus~ 御霊将門- 高田崇史 | 2012/12/17 16:25 |
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講談社NOVELS
東京では神田明神に祀られる平将門は、日本三大怨霊に数えられる。朝廷にとっては地位を脅かそうとした大敵ですが、東国の民衆にとっては過酷な仕打ちから解放した英雄です。 成田山新勝寺は将門調伏のために建てられた寺ですが、実はその裏側において将門をたたえ祀っているということが証明されます。 平将門の事績を大まかに得ましたが、相変わらず目からうろこが落ちるような奇抜な説得力には欠けます。 ついつい読んでいしまいますが、読後感はそれほど満足したものではありません。 |
No.11 | 2点 | 千葉千波の事件日記 試験に出るパズル- 高田崇史 | 2012/12/05 10:24 |
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講談社NOVELS
本を寝ながら読む派の自分としては、論理パズルを寝ながら考える気分にはなれなくて、十分楽しめませんでした。 |
No.10 | 3点 | QED 神器封殺- 高田崇史 | 2012/12/05 10:21 |
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講談社NOVELS
古の神と三種の神器についていろいろと語っていますが、正直よく分かりませんでした。 このシリーズも、よく切れる論理の明快さがなくなってきたように思います。 |
No.9 | 4点 | QED 鬼の城伝説- 高田崇史 | 2012/12/04 20:11 |
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講談社NOVELS
岡山県が舞台で、朝鮮半島からわたってきた王族の王子という「ウラ」伝説や、彼が築いたという鬼ノ城跡などが出てきます。吉備津神社に伝わる「鳴釜神事」や日本五大御伽噺の一つ「桃太郎」の謎を解きます。 タタルは後半に登場しますが、語る、語る。この語りが旧家の殺人事権の謎を解きます。 今回はあまり土地勘のないせいもあり、読み終わった後残るものが少なかったですが、読んでいる途中は知的好奇心がくすぐられ、これがこのシリーズを止められない理由です。 |
No.8 | 4点 | QED 〜ventus〜 鎌倉の闇- 高田崇史 | 2012/12/04 18:31 |
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講談社NOVELS
鎌倉が舞台で、幕府を開いた頼朝、範頼、頼家、実朝、公暁ら源氏一族が、皆悲惨な最期をとげたのは、北条氏一族の傀儡だったからという証明を行います。 鎌倉に関するタタルの話は、面白いですが、どこかの本の知識を詰め込んだだけという感じがして、自分の頭で考えているのかと疑問です。 シリーズも8作目になり、初めのころのような新鮮さがなくなりました。申し訳程度についてくる殺人事件、誘拐事件は、鎌倉の闇の謎を際立たせるための道具なのでしょうが、あまりに陳腐です。 |
No.7 | 4点 | QED 龍馬暗殺- 高田崇史 | 2012/11/12 13:09 |
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講談社NOVELS
坂本竜馬暗殺の黒幕は誰かについて謎解きをしています。 このシリーズの歴史に関する薀蓄は嫌いではないのですが、内容が薄っぺらな印象を受けます。 |
No.6 | 4点 | QED 竹取伝説- 高田崇史 | 2012/11/08 22:58 |
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竹とは賤民をあらわし、機織りも同様の意味を持つという。
相変わらず、殺人事件は付け足しです。 |
No.5 | 5点 | QED 式の密室- 高田崇史 | 2012/11/08 22:55 |
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(ネタバレ)
陰陽師が操る式神とは、鬼ではなく、当時の貴族である殿上人から見れば人ともいえない庶民のことである。貴族は自分と同じ殿上人以外を見たり、話をすると、自分が穢れるという理由から、庶民は実際には見えていても見えないこととしていたという。安部清明は下級貴族でありながら、そうした庶民を情報源として使っていた。それが式神である。 一応ミステリーとしておきる事件はほんの付け足し。この歴史解釈、薀蓄こそがこのシリーズのキモです。 |
No.4 | 6点 | QED 東照宮の怨- 高田崇史 | 2012/11/08 22:48 |
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(ネタバレ)
東照宮建造の黒幕は南海坊天海。彼は日光の地を選ぶことにより、江戸の霊的おさえとするとともに、自分にとっても薬師如来と日光菩薩、月光菩薩を出現せしめた。 日本において、宮の名を持つ神社は、明治神宮のように皇室の祖先神を祀るものであり(天満宮のように怨霊鎮魂のための例外はあるが)、家康は皇室祖先神と同列になったのだ。 桑原崇の語る薀蓄は勉強になるなぁ。ミステリーというよりも、歴史の新解釈の教養本とトンデモ本が合わさったような内容です。 |
No.3 | 4点 | QED ベイカー街の問題- 高田崇史 | 2012/11/07 18:18 |
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(ネタバレ)
このシリーズは一貫して日本の民俗や歴史の謎を扱っているのですが、唯一この作品だけが異質です。 ホームズと宿敵モリアーティ教授が同一人物だったと証明しています。 ミステリー好きの中でもシャーロキアンというのは、虚構の世界を現実の世界として遊ぶ、ものすごいものだと知りました。 |