皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
TON2さん |
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平均点: 5.65点 | 書評数: 330件 |
No.10 | 5点 | ハートの4- エラリイ・クイーン | 2013/02/12 18:08 |
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ハヤカワミステリ文庫
パズル的内容ではなく、エンターテイメントに重きが置かれています。発表当時はハリウッドの内幕ものとして価値があったと思われますが、現在では疑問です。 |
No.9 | 5点 | 靴に棲む老婆- エラリイ・クイーン | 2013/01/24 18:23 |
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創元推理文庫
物語の進行につれて犯人が二転三転。最初の部分は、訳が原文に引っ張られすぎて日本語としてこなれていないため、大変読みづらかったです。 |
No.8 | 5点 | 日本庭園の秘密- エラリイ・クイーン | 2013/01/23 18:51 |
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ハヤカワ・ミステリ文庫
国名シリーズ最後の作品ですが、本国では発表時の日米関係から国名シリーズには数えられていません。 日本帰りの流行作家が殺された。室内に畳を敷いたり、日本庭園が造られていたりと日本情緒豊かな舞台建てですが、女性のいやらしさを十分に見せつけられて、後味はよくありませんでした。 |
No.7 | 7点 | オランダ靴の秘密- エラリイ・クイーン | 2013/01/23 18:44 |
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創元推理文庫
国名シリーズ3作目。与えられた条件から、純粋推理による犯人探しはさすがです。 |
No.6 | 7点 | Zの悲劇- エラリイ・クイーン | 2013/01/17 18:23 |
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ハヤカワ・ミステリ文庫
ドルリー・レーン4部作の第3作。 レーンのほかにサム警視の娘ペイシェンス・サムが探偵役です。レーンものの中ではあまり評価が高くないですが、それなりに楽しめました。 上院議員とその兄の医学者や売春組織の女ボスたちが牛耳っているまちが舞台で、その州の刑務所では毎週水曜日に死刑が執行されるということになっています。 死刑執行場面も具体的に描かれていて、謎解きが冤罪者の死刑執行直前というのは、少々あざとい感じがしました。 |
No.5 | 5点 | 緋文字- エラリイ・クイーン | 2013/01/15 18:49 |
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ハヤカワ文庫
物語の4分の3まで、クイーンと相棒のニッキーが、妻が不倫をしていることにより不仲となっている友人夫妻の世話を焼く話がえんえんと続きます。妻と間男との密会現場を尾行するクイーンは、まるでストーカーのようです。 最後の最後にミステリーらしいどんでん返しがあります。 ピューリタン社会における未亡人と聖職者のあやまちを描いた、アメリカ文学の古典・ホーソンの「緋文字」をベースにしています。 |
No.4 | 7点 | エジプト十字架の秘密- エラリイ・クイーン | 2013/01/07 01:24 |
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ハヤカワ・ミステリ文庫
エジプト十字架はエラリイの博学な知識から出てきた思い付きです。本当にエジプト十字架に関連した事件だったら、それはそれで面白かったと思いますが……。 犯人当てで医師が怪しいと思いましたが、始めのほうを読み返したら身元が明らかそうでしたので、それなら〇〇かと思ったら、その通りでした。 ヨーロッパからの宝石泥棒、エジプト学者と彼を中心とする宗教集団など、ミスリードのガジェット満載で楽しめました。 |
No.3 | 7点 | 災厄の町- エラリイ・クイーン | 2013/01/03 21:45 |
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ハヤカワ・ミステリ文庫
ライツヴィルシリーズ第1作。 初期作品のパズルのような論理的トリックとは異なり、人間の心のひだの中にひそむ悪魔を扱っています。 法廷シーンの検察官と弁護士のやりとりは現実味があり見事でした。 |
No.2 | 7点 | 九尾の猫- エラリイ・クイーン | 2013/01/03 21:41 |
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ハヤカワ・ミステリ文庫
ニューヨークにおいて無差別とも思える殺人が連続した、手口は同じで、男はブルーの絹布で、女はピンクの絹布で首を絞められていた。犯人はマスコミに「猫」と名づけられ、市民はパニックにおちいった。 この作品は犯人の殺人動機を精神分析的に描いていることが異色です。現代から見れば、精神分析的解説はいささか怪しげですが、「情」という意味で日本的とも言えます。 最終的に9人もの人間が殺された後の解決で、探偵エラリィは金田一耕介のようです。 |
No.1 | 8点 | Yの悲劇- エラリイ・クイーン | 2012/11/26 21:08 |
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集英社文庫「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリー④」
引退したシェークスピア役者で、耳が不自由なドルリー・レーン4部作の2作目。 犯人に意外性があり、日本では一般に「X]よりも評価が高い場合ようです。 ある病気が原因で変わり者ばかりの、その名もマッド・ハッター家が舞台で、偏見と差別に満ちた内容となっている点に時代を感じます。日本ならば横溝正史のいわゆる血の濃さゆえの狂いということになるのでしょうが・・・。 |