皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ミステリーオタクさん |
|
---|---|
平均点: 6.97点 | 書評数: 155件 |
No.4 | 8点 | Dの殺人事件、まことに恐ろしきは- 歌野晶午 | 2020/03/10 00:03 |
---|---|---|---|
江戸川乱歩の有名短編の数々を、現代を舞台に翻案した短編集。
全7編のうち6編は歌野流イヤミスで、人間の狂気的執念の恐ろしさや絶対的悪意、日常に潜む異常な行動原理などをミステリに絡めて味わわせてくれる。 自分は第4話「お勢・・」からはノンストップだった。 |
No.3 | 8点 | ずっとあなたが好きでした- 歌野晶午 | 2020/01/30 20:53 |
---|---|---|---|
本書を今後読むかもしれない人は、以下読まない方が宜しいかと。
13のストーリーが収録された短編集だが、10作目までは読みながら「とにかく長い」「そんなネタでこんなにダラダラ引っ張るなよ」「こんなんでポケットにも入りにくい分厚い文庫にすんじゃねえ」・・・・・ 全て恋愛絡みだが、訓話っぽい御託も入ってたりするし、『正月十一日、鏡殺し』のような血も涙もない残酷さは微塵もなく、「晶ちゃんも歳をとったのかな~」と少し淋しさすら感じてくる。 例外的に第5話「ドレスと留袖」は秀作ミステリーと感じたが、表題作などは最後の一行まで騙された読者がどれほどいるのだろう。 全く意味不明あるいは意図不明の作品もある。 し・か・し、第11話「女!」のラストで「ん!?☆」と来る。 そして最後の2話。本書のタイトルの意味が分かった気にさせられた上で、更に裏切られる。 やはり歌野は晶午であった。(何のこっちゃ) |
No.2 | 8点 | 生存者、一名- 歌野晶午 | 2017/09/30 10:03 |
---|---|---|---|
文字どおり絶海の孤島でのサバイバル物だが、この短さと読みやすさで、このスリルを味わえれば、ほぼ満足。
オチも独創的。 |
No.1 | 8点 | 安達ヶ原の鬼密室- 歌野晶午 | 2015/12/02 22:26 |
---|---|---|---|
俺的には歌野の最高傑作
表題作はゾクゾク感もよかったし、これだけで長編にしたらシマソウのトップクラスの作品に匹敵したかもだぜ(苦笑) |