皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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smile66さん |
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平均点: 7.53点 | 書評数: 36件 |
No.2 | 8点 | 暗闇の中で子供- 舞城王太郎 | 2011/06/23 15:40 |
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途中であれ?っと思う箇所があり、一応この物語の仕掛けは気づいたつもりです。
うーん、これはミステリーの形を借りた舞城王太郎の「物語論」ではないのかな。 読み終えてとてもじゃないけどなんかすっきりしなくて、そして求めていたミステリーでもなかったけど、面白くなかったかというとそうでもない。でも友達に薦められるかっていうとそれも微妙な感じ。とっても不思議な小説でした。 ただ三郎はまだまし(?)な方として、周りの人間にめっちゃ迷惑かけまくっている奈津川家の面々が兄弟愛や家族愛や恋人との愛とかで勝手に感動しているのは、俺は絶対に許さないぞ。 とか言うのも舞城王太郎にまんまとのせられているのかな。 |
No.1 | 7点 | 煙か土か食い物- 舞城王太郎 | 2011/06/21 17:16 |
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なんていうかこれは、レストランでハンバーグ頼んだらかつ丼が出てきちゃったみたいな。
頼んだやつじゃなかったけど、おいしかったみたいな。 ミステリとしての要素は味付け程度でしょうか。 舞城王太郎は家族愛について書きたかったんでしょうか。 でも、奈津川家がやばすぎて普通の人はついていけないと思うんですけどどうなんでしょう。彼らのような壮絶な人生を歩んでいる人のことを理解できるとか気安く言いたくはないです。 デビュー作にこんややばい家族が出てくるってことは舞城王太郎の家も相当にやばかったんじゃないかな。 |